酔狂に猛走する、ユーモア本格ミステリの傾き者、推理作家・霞流一の公式サイト、「探偵小説事務所」へようこそ!



■ ミステリークラブ
May 25, 1998 5:46 AM


「能ある蟹はハサミを隠す。二日酔いギャグの迷彩に埋もれた悶絶キョーフのトリック地雷に気をつけろ! 危険ですから、お子さんは真似しないでください。」  (法月綸太郎氏/帯コピーより)


 
「この10年、新本格という新しい波が日本ミステリ界を席巻した。だがミステリの可能性を極限まで押し広げたそのムーブメントに、著しく欠落していたのが「笑い」の要素だった。
しかし今ここに霞流一がいる。怪しい人々が連射するクスグリと、スラップスティックな事件の数々。そして終章で明かされる論理的な真相! エラリー・クイーンのロジック、ジョン・ディクソン・カーのファルス、そしてカーター・ブラウンのギャグ、これら最強のスピリッツをカクテルし、江戸前落語のエッセンスを振り入れた一杯が霞流「お笑い」本格ミステリなのである。」  (西上心太氏)


「フォックスの死劇」に続く、紅門福助の登場。舞台は、昭和史の博物館のようなアンティークショップが軒を並べる町。コレクターたちはプレミアムグッズに血眼になり、一般人にとってはどうでもいい闘いを繰り広げていた。そんなある日起こったバラバラ殺人。完全な密室で起こった事件の背後には不審な「蟹」の影が・・・。ハサミ状の手、飛び出た大きな目玉、尖った口元、まるで改造人間のような異様なフォルムの怪人が夜中、目撃されたり、善福寺川を横歩きする体長3メートルの巨蟹が発見。 不可解な事件の連続の背後には、なぜか昭和という時代の濃い匂いが充満していた・・・。


現代のフォークロアを深く掘り下げた著者は、完成までに2年の月日をかけ、心身を病む壮絶な筆の闘いであった。


数多の超常現象と不可能犯罪がテンコ盛り。四つの論理的推理は意外な犯人とその凄絶な手口を看破する!

[出版] 平成10年5月25日 角川書店
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