本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
■ おさかな棺
October 25, 2003 2:52 PM
本格ミステリ踊り食い! 四季折々、魚まみれの驚愕トリック四連発!!(帯コピーより)
本作は、鯛、うなぎ、サンマ、アンコウと四季折々の旬の魚を題材に、4本の本格ミステリが味わえる仕立てになっている。 最後が全編が一本の線につながる或る仕掛けとなっているのだ。
捜査を依頼されるのは、紅門福助。 第一話「春/顔面神経痛の鯛」では、依頼人の別れた夫が、セーラー服を来たまま車に轢かれたという。 紅門は調査の過程で予備校の理事に話を聞くが、その夜彼は死体で発見される。最後に生きた彼を目撃した警備員の話では、彼の顔は顔面神経痛のようにゆがんでいたという。そして柱に差し込まれているのが発見された、鯛の骨に見立てた3本のフォーク・・・謎が謎を呼ぶ!
魚を食べると頭がよくなると歌われていますが、本書も同じ効能があります、たぶん。
[出版] 平成15年10月25日 角川書店(角川文庫)
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