酔狂に猛走する、ユーモア本格ミステリの傾き者、推理作家・霞流一の公式サイト、「探偵小説事務所」へようこそ!



■ ウサギの乱
March 5, 2004 8:37 AM


芸能の神様と信奉されている、天宇受売命(あめのうずめのみこと)を祀る神社で、ウサギの骨が大量に出土した。 偶然、写真集のヒット祈願に訪れていたタレントの羽条ルナがウサギの骨を拾ったことを公にしゃべり、ルナの人気がブレイクすると神社は一躍若者であふれかえった。


そしてその2年後、宮司の変死を皮切りに怪奇事件が起こる。公園のウサギの石像が燃やされたり、ルナを追っかけていた女性誌記者の串刺しにされた死体が発見される。ルナがラジオで月に住むエイリアンにまつわる 陰謀の話をすると、ファンクラブのサイトの掲示板に「月について語るな」という書き込みがされ、またグロテスクなウサギの変形の写真が送られてくる。すべての事件は「ウサギ」と「月(ルナ)」に結びつき、犯人の尋常ではないこだわりが露呈する。始終、ルナを付け回す中年の女性ストーカー、アリ・アントワネットや、ブルース・ブラザースのような黒衣の二人組は何者なのか? やがてウサギの骨が埋められていた神社から、ルナの事務所の芸能部長の惨殺死体が発見された。
元俳優の大物議員、駄柄善悟と警視庁警部、倉吉高史のコンビが解明に挑む。

冗談スレスレの凄絶なトリックが心臓近くのストライクゾーンに決まる!!

[出版] 平成14年3月5日  講談社
●ご購入はこちら

※写真をクリックすると拡大表示します。



 [ このエントリーのトラックバックURL]
http://www.kurenaimon.com/mt/mt-tb.cgi/6374