たいてい、朝は、「きょうのわんこ」を見て、
そのまま、「とくダネ！」にチャンネルを合わせておく。佐々木恭子アナのファンだし。
今日、火曜のゲスト・コメンテーターが新顔に代わっていた。
それも、なんと、
辛酸なめ子。

俺は嬉しくなったね。
名前に惹かれて、この人の本を、書店で立ち読みして、吹き出して以来、ファンなのである。
結構、著作を買っておるよ。
朝から、あの低－いテンションで、本題とはちょっと離れた毒烈なコメントをしてくれるかと思うと、楽しみで仕方ない。
あんまり頑張らないで頑張ってほしい、いつものように。

辛酸なめ子は文章も面白いが、アートも、また、すぐれたくすぐりものばかり。
たとえば、
差し歯（入れ歯）を印鑑にした、その名もストレートに、歯ンコ。
ウイリアム・テル・カチューシャは、リンゴ丸ごと一個をのっけたヘアバンド。
リリアンでカラフルに編みこんだ、ペニス・ケース。
スライム製のビキニ。サイズが自由自在で便利だ。
フランス語で記された携帯の待ち受け画面の、シール。海外通話してるふうに見栄を張るためのものらしい。
持ち込み肉。レストランでカレーなどを頼んだ際、肉が少ないと悲しくなる、そんな時のために、皿に混ぜ入れる、ゴム製のリアルな肉。
同窓生カルタ。卒業アルバムをコピーし、顔ごとに切り抜き、カードにする。名前を呼び上げ、みんな、どれくらい覚えているか競い合う。存在感の薄い人のカードは妙に盛り上がる。

どれもこれも、欲しくはないが、わざわざ製作されたこと自体が嬉しくなるゲージュツ品ばかりである。
同窓生カルタはちょっとやってみたい気もしないでもない。

　晩飯。サバ焼きコリアン風（小麦粉まぶしたさばの切り身を胡麻油で焼く。醤油、酢、砂糖、コチュジャン、トーバンジャン、刻みショーガを軽く熱したソースをかける）。
イワシ刺身。キツネ豆腐（焼いた油揚げ、ミョーガ、を刻み、冷奴に載せ、そばつゆをかける）。パリのキャベツみじん切り。