本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
ドラッグストアへ、ウコン粒を買いに行く。
ついでに、例によって、イイ名前の薬をチェック。
やはり、精力増強剤に注目。
今までの、ベストはアレだ、みんな覚えているかな、そう、
「仁王勃ち」
まあ、これを超えるものは、簡単には出てこないだろう。
しかし、あれから間があいているので、新作を期待。
「凄十(すごじゅう)」
「皇帝倫」
うーん、まあまあってとこかな。
「凄十」の「十」は「汁」の字を当てて、「凄汁」にした方が。
なんて、あれこれ考えていたら、おおっ、なかなかのモノを見つけたよ。それは、
「天狗の如く!」
いいじゃないか。仁王の次は、天狗か。
やはり、日本人の心の琴線に響くネーミングは情緒があるよのお。
今後は、ろくろ首とか、不動明王とか、シリーズ化するのだろうか、と密かに期待。
巨匠、イングマール・ベルイマン監督、逝去。
心よりご冥福をお祈りいたします。
特に好きな作品は「叫びとささやき」、あの赤い色が忘れられない。インタビューによれば女性の象徴らしい。死んだはずの人間が生き返るシーンも強烈だった。
正直、俺は半分ほども理解していないが、作品の持つ放埓なイメージに幻惑され、すこぶる魅力を感じたのだった。久しぶりに再見してみるとしよう。
代表作の一つであり名作の「野いちご」を見たのは高校の時。
当HP不動の四番打者・童話作家ますふじ圭が先に見て、ずいぶんと興奮していた。強く勧めるものだから、一緒にどこかのホール上映に行ったのだ。
美しいモノクロ映像に魅了される。
そして、時系列を越えた、パズルのような構成に圧倒された。難解だが、それを読み解く知的興奮に耽溺したのだ。
神の不在、信仰の沈黙といったベルイマン用語が脳裏に飛び交い、それを駆使している自分の知性に酔っていた。
が、映画の終了後、ますふじ君が教えてくれた、
「映写技師さん、フィルムの順番、間違えていたよ」
ええっ、唖然。
そう、時系列を超越したパズルのような構成は単にそのせいだったのだ。
俺の知的興奮はマヌケじゃん。
後に、再見したら、実に素直でやさしい、心にしみる映画でしたよ、ええ。
晩飯。豚肉の団子の鍋スープ(辛味噌味)。後に、ウドン。
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