酔狂に猛走する、ユーモア本格ミステリの傾き者、推理作家・霞流一の公式サイト、「探偵小説事務所」へようこそ!



■ アカバネン・グラフィティ1
July 15, 2007 6:40 PM


「赤羽の種馬?ミッキー・バルボア」

 
 赤羽時代、タツローが或る喫茶店で友人たちを巻き込んで仕掛けたトラップ。
ターゲットは久保幹夫という奴で、
あだ名は「ミッキー」。
で、タツローはあらかじめ、外に仲間の一人を待機させる。
で、仲間は計画通り、喫茶店に電話を掛ける。
久保幹夫あて、にだ。
すると、喫茶店は電話の取次ぎアナウンスを店内に流した。
「お客様のミッキー久保さま、ミッキー久保さま、お電話が入っております」
ミッキー久保!ってどんな奴なんだ?って店中の客たちが興味あらわに激しくざわめく。
その注目の中、
ミッキー久保は真っ赤な顔して電話口に。


 そのミッキー、小学校四年の時、なぜか、担任の女教師にいきなり、
「あんた、将来、痴漢になる顔してるよ」って言われた。
かなりショック受けてたよ。
俺やタツローら友人らさえ相当驚いて、今でも飲むとその話題が必ず出るほどだし。
今なら、PTAやら教育委員会で大問題になったろうな。
新聞に出たかも、うん、騒ぎ方によっては充分に可能性あるよ、ホント。
で、記事でも、「日頃から、少年はミッキーと呼ばれ・・・」って。
しかし、ミッキー、別に性犯罪にも走らず、むしろ道徳観の強い人間になってる。
あれって、反面教師の技だったのかな。



 [ このエントリーのトラックバックURL]
http://www.kurenaimon.com/mt/mt-tb.cgi/6403