本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
吉祥寺へ。
いつものように、「ミステリマガジン」を購入すると同時に、
今月は「SFマガジン」も。
飯野文彦センセーのインタビュー記事が掲載されているからだ。
昼飯に、「蒙古タンメン中本」で激辛のツケ麺を食べながら、
問題の(笑)インタビューを読む。
いきなり、坊主頭のセンセーの遺影、いや、ポートレイトがクールだぜ。
なぜか、ページはピンクとセクシャルバイオレットのツートンカラー。
作風が匂い立ってくるようだ。
センセーの語り口調もハードボイルドにオレ節を全開。
素晴らしすぎて、何度も鼻からラーメンを吹きそうになった。
記事の構成もエキサイティングなセンテンスに満ちている。
たとえば、
(飯野氏の)酒の席での言動(パフォーマンス)は、平山夢明をして、
「詩人が詩を語っている」、と言わしめた・・・。
または、飯野談、
昔、飲み屋のトイレに入ったらさ、汚いババアが掃除していたんだけど、
「まあ、若いわ。むしゃぶりつきたい」って言われたんだよ・・・。
そんなこんな、きらめくようなコメントが散りばめられている。
まるで、アル中の宝石箱やー。
ああ、しだいに頭がクラクラしてきた。
なんせ、
猛暑、真っ赤な激辛麺、飯野センセーのお言葉、
体が異常きたさないわけがない。
店を出ると、緊急避難的にドラッグストアに入っていたよ。
体が薬を求めていたのかもしれない。
習慣的に、スパイシーなネーミングの薬をウォッチ。
やはり、精力増進薬で見つけたよ。その名も、
「ダダン!」
こ、これ、もはや、音だよ。名前として具象の元がないよ。
でも、確かに、ビンビンと、とてつもないパワーは伝わってくる。
なにやら、飯野センセーのインタビューを読んだ後にふさわしい、一撃だった。
すっかり生気を吸い取られたように、何も買わずに店を出るのだった。
晩飯。家内がいろいろとこしらえる。シャケの香味ホイル焼き。炊き込みご飯。水菜サラダ。オクラのマヨ粒マスタード和え。
http://www.kurenaimon.com/mt/mt-tb.cgi/7863