来年の北京オリンピック開催に向けて、
中国は急ピッチかつ強引に諸準備を整えているようだ。
北京に大量の水を集めるために、
地方では田んぼが枯れてしまったところもあるくらいだよ、ホント。

市内の道路上でのマナーも、指導が始まった。
路上にゴミをポイ捨てしない。
信号を守る。
列を作ってバスに乗る。
というように、文明国らしい行動をとるようにと、
マスメディアを巻き込んで大々的な教育キャンペーンが行われている。

それに関連して、なかなかイイ場面をニュース映像で見たよ。
道路に唾を吐いた男を、
数人の指導員が取り囲んで注意するのだが、
男の怒りの反論がすごい。曰く、
「俺は、小さい頃から、道行く人々の行動を見て、マナーを学んだ。
もし、俺のマナーが悪いのだとすれば、見本となった通行人たちのせいだ。
だから、まず、俺以外の通行人たちを正しく指導しろ。
そうすれば、俺も自然に行儀よくなるさ」
これだけ、直球ストライクな逆ギレは滅多にないだろう。
しかも、何やらロジカルでさえある。
どことなく、チェスタトンの「死体を隠すには死体の山の中に」という逆説を髣髴させる。
少し、感動すらしてしまった。
オリンピックの開幕がますます楽しみになってきた。

　晩飯。鳥の唐揚げ（買ってきた惣菜）。冷奴。ゴーヤ薄切りの塩揉み。