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■ 9月14日(金)・2007
September 14, 2007 3:02 PM


 寝坊し、番犬ハチ君の散歩、いつもより二時間遅れ。
新作「夕陽はかえる」の作業が手を離れ、安心したあまり、どっと疲れが出たようだ。
昨夜の酔いの回りも早かった気がするし。


 なので、レンタルビデオでも観るとする。
「特攻大作戦」
ロバート・アルドリッチ監督、リー・マーヴィン、アーネスト・ボーグナイン、おおっ、「北国の帝王」の無敵チームである。
さらに、チャールズ・ブロンソンやら、ロパート・ライアンやら、ドナルド・サザーランド(この頃、息子キーファーと全く同じ姿かたち)など、実に賑やかな男騒ぎの顔ぶれ。
二次大戦末期、刑務所の囚人たち十二人によって、秘密部隊を作り、ナチス将校の保養施設を撃破するという破滅的な作戦が描かれる。
この囚人部隊を訓練し、戦地の指揮をとるのは、もちろん、リー・マーヴィン。


しかし、なんといっても、一人、群を抜いて怪しいキャラなのが、
テリー・サヴァラスなのだ。そう、刑事コジャックの。
聖書に盲従し、女性を悪魔の手先と信じこんで殺人を犯した死刑囚。 
普段からニヤニヤし、審判の日は近い、などと口走っている。
姿がコジャックのまんまなので、よけいに無気味なのだ。
うん、こいつは絶対に何かやらかしそうだな、って
激しく期待感をあおってくれる、ナイスなキチGUYである。
そして、やっぱり、大事なところでやってくれるよ。
ナチスの保養施設で、軍服姿のコジャックが発狂、壮絶なシーンだ、いやはや、こいつには北国の帝王たちもたじたじ、まいったなーって。


もう一本、「死の接吻」。ビクター・マチュア主演のノワールである。
しかし、主演よりも断然と底光りしているのが、リチャード・ウィドマーク。
車椅子の老人を階段から突き落とすシーンではすこぶる活き活きとしていた。
ハイエナがくしゃみするみたいな無気味な笑い声をあげちゃってさ。
こいつもナイスなキチGUYだ。
疲れている時は、こういうクールな男たちに会いたくなるってもんだぜ、なっ。


 晩飯。枝豆、そろそろ終わりかね。トーバンジャンとコチュジャンのたっぷり入った紅鍋、暑い日は辛い鍋が美味い。ホッピーがひときわ美味い。



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