本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
夜、九時ごろ、駅の近くに来たら、提灯が並び、神輿の周りでハッピ姿の人たちが酒盛りをしていた。
「あー、今日は、祭りだったんだー」
って、ようやく気付くくらいの祭り。
何度も書いているように、西荻は細かくブロックに分かれて、こうした小さな祭りが幾度も行われている。
大きな一つの祭りにまとまるのはいつの日か。
だから、繰り返し提案するけど、
「丹波さん祭り」をどーんとぶち上げましょうったら。
今月の24日は、丹波哲郎さんの一周忌だし。
丹波邸跡はまだ空き地じゃないかな。
だったら、神社を建立しましょ。
お祭りもいろんな工夫ができるはずだよ。
神輿は丹波さんが西荻上空を飛び回っていたヘリの形。
伏見通り、稲荷通り、女子大通りで、
横一列に並び、幾重にも連なり、行進する「Gメン行列」。
真ん中の人はもちろん、残暑が厳しくてもトレンチの正装姿。
途中の休憩所で酒がふるまわれる、その器は、もちろん「砂の器」だ。
よし、海外からのお客様として、「OO7は二度死ぬ」で共演したショーン・コネリーに来てもらおう。
無理なら、生霊だけでも。死後ならもっと簡単に呼べそうだし。ねっ、丹波さん。
ああ、西荻にそんなグローバルな祭典を!
夜は外食。家内におごってもらう。俺の誕生日(5月)祝いなのだが、二人ともどうにも忙しくて、ようやく実現。
いつもの「戎」北口店、ではなく、同じ通りの三十メートル先の「吾作」。
ここ俺は二度目だが、味がいいのに加えて、ボリュームがありがたい。
しっかり食べさせてくれる。それでいて、驚くほど安い。
牛ステーキ串焼きなんて、大ぶりの三本で八百円。
刺身も厚めに切ってあり、もちろん新鮮。おしんこ、つくね焼きなどを食べたら、かなり満腹。
予定していたサバ寿司まで至らず残念。次の機会に。
あ、奥さん、ご馳走様でした。
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