本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
新作「夕陽はかえる」の再校ゲラを待っている間、
時間を無駄にしないように、出来る仕事をやっておく。
なんせ今月から来月にかけて短編四本を書かねばならない。
それらを手掛ける前に完了しておくべき原稿を今のうちに。
まず、「ミステリマガジン」の料理特集号に掲載するシシピ(当HP、先月23日、参照)をまとめる。
メモを取っておいてよかった。さもないと、どんな調味料を使ったか正確に思い出せなかったかもしれん、おいおい。
続いて、来年五十周年を迎えるワセダミステリクラブの同人誌「フェニックス」特別記念号
に寄稿。
ほんとは5月末が締め切りだった、ここらへんが、クラブ時間というやつである、あ、編集の人、ゴメンナサイ。
原稿のテーマは、在籍時代(1978~1981)に、どんな本がクラブで評判だったか。
評判、と言うのがミソ、いろんな意味やアプローチがあるからね。
やはり、「バカミス」を取り上げたよ。
「バカミス」という言葉も概念も成立していなかった時代に、どんな視点から、その手のミステリが照射されていたのか、そこらへんを書いてみた。
J・マクルーア「スティームピッグ」、A・D・G「病める巨犬たちの夜」とかね。
その原稿を書きながら、ふと、当時のある国産ミステリを思い出した。
けれど、タイトルも作者も思い出せない。
しかし、その強烈なトリックは一部のクラブ員でかなり話題になったものだ。
死亡時刻を誤魔化すため、死体の胃の中に、チューブで食べ物を詰め込む。
或る名作ミステリに前例として、食べ物をよく砕いてから挿入し、消化したように見せかけるというのがある。
しかし、話題のトリックはそれを上回る。
なんせ、犯人が一度食って、時間をおいて戻したもの、いわゆるゲロを詰め込むのだ。
状況を思い浮かべると壮絶だ。2時間サスペンスだと、どんな映像になるのだろう?
それに、いくら、相手が死体だからって、可哀相だよ・・・(仮死状態だったりして、オエッ)。
ああ、もう一度、読んでみたい。しかし、タイトルが思い出せん・・・。
我が故郷の岡山県はいろいろと大変。
トラを退治した参議院議員、姫井由美子の不倫騒動。
問題は、Mだったことだろう。
もし、Sならば、、
「姫は女王だった」、とかって出世魚みたいなイメージで、
参議院議員へのステップアップと綺麗にオーバーラップするのだが、しないか。
晩飯。近所の鶏肉店で買った惣菜と、枝豆で、ビールを飲む。
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