本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
ついついタイトルに惹かれて録画した番組を観る。
その名も、「バカデミー大賞」。
要するに、世界中のバカな人や事件のビデオ映像を集めたバラエティ。
うーん、この手に俺は弱い。
いちばん気に入ったのは、テキサスの「ロデオ・ポーカー」。
ロデオ会場に、テーブルと椅子を置き、四人の男たちがポーカーをする。
そこに、獰猛な牛が放たれる。
牛は突撃してくるわ、テーブルを引っくり返すわ、阿鼻叫喚の修羅場。
それでも、ポーカーを続けなければならない。
いやはや、何度も倒されたテーブルと椅子を起こし、怪我だらけになりながら、ゲームを進行するテキサス男たちのバカっぷりに拍手。
日本じゃ、こういう祭りを開催しようとしても、行政やら市民団体の横槍が入って、まず不可能だろうな。
どうしても、バカ度ではアメリカに勝てない。
でも、あれがちょっと近かったかな。
以前、ビートたけしがバラエティでプロデュースしてみせた「キック華道」。
どこかのナントカ流の華道のお師匠さん(やはりオカマっぽい)が、
リングの中央で花を活けている。
同じリングではキックボクシングの試合が展開されているのだ。
何度も、お師匠さんに蹴りが当たったり、ボクサーたちが倒れてきたり、
花は舞い散り、もう凄絶な状況。
それでも、試合が終わるまでに、作品を完成させなければならないのであった。
雨の合間に買い物に行く。
スーパーの駐輪場を出たところで、ふと見ると、前を行く自転車の女性がしきりとジーパンを気にしている。
おおっ、かなりのローライズなのと、雨で貼り付いて上がらなくなっているらしく、
生ケツがしっかりと見えている。
半ケツどころじゃない。完ケツに近いよ。
俺、どうすりゃいい?
だって、同じ方向に用事があるんだよ。
目を伏せて、自転車こいでいると危ないし。
時折、完ケツ女、睨むようにしてこっちを振り返るし(懸命に片手を当ててケツを隠そうと奮戦している、が、ほとんど無駄)。
仕方なく、俺、脇道に逸れて遠回りしたら、ドシャ降りになった。
ケツのバカ。
晩飯。茄子の牡蠣油ソース炒め。厚揚げ焼きネギソース。ジャガ、ニンジン、おふの煮物。
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