本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
せっかく録画したのに、再生するとノイズが出たり、映像が波打っているビデオ。
あきらめかけていたけど、何だか、やにわに激しく観たくなり、いろいろとトライを試みる。
ヘッドクリーナー用ビデオを何度もしつこく回して、デッキを洗う。
再生したいビデオを挿入し、トラッキングボタンを根気よく押し続ける。
おおっ、苦労の甲斐あったのか、こちらの執念が電波を動かしたのか、
映像が蘇ったよ。
そのまま、観賞。
最初のうち、音声がおかしいのかなと思ったら、
主演俳優がふだんの低音ボイスにさらにドスを効かせた演技のせいであった。
さすが、リー・マーヴィン。
俺にとって、リーといえば、ブルース・リーでもなく、ビビアン・リーでもなく、
一に、リー・マーヴィン、二に、リー・ヴァン・クリーフなのだ。
うん、映画ファンが、連想ゲームで「リー」と言われて、どんな回答するかで、
その人の嗜好や、経歴、背景、性格までもが解るような気がする。
例外は、「郷ひろみの元カミさん」と真っ先に答える人。
「リー・ブラケット」と答える人は、筋金入りの通か、世をすねているのだろう。
あ、上記、ようやく再生できて満喫した映画は、ドン・シーゲル監督「殺人者たち」、傑作だなー。
レーガン元大統領も出演していて、もの凄くセコなギャング役。
リー様(もちろんマーヴィン)の方こそ大統領にふさわしいと思えてくる。
本当にそうなったら、歴史は大きく変わっただろう。
簡単にマフィアなんて束ねてしまいそうだし。
来日していたら、いきなり、「北国の天皇」なんて名乗ったり、アブないギャグ飛ばしそうだし。
ああ、いろいろリー様のこと考えてたら、「殺しの分け前 ポイント・ブランク」が観たくなってきた。
DVD出てないし、近所のレンタル屋にもビデオおいてなかったなー。
これ、原作がリチャード・スターク「悪党パーカー/人狩り」。
せっかく、悪党って原作タイトルに付いてるんだし、違法ビデオでいいから、どこかリリースしてくれ。
ブツが出ましたぜ、「殺しの分け前」、って何かかっこいいじゃん。
リー様も泉下でお喜びになられるだろうし?
晩飯。ワカサの刺身。カボチャのガーリック炒め。辛酢ゴーヤ。
冷やしトマトのオニオンソース(すりおろした玉ねぎ、塩、コショウ、砂糖、レモン汁、オリーブオイル)。
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