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■ 10月11日(木)・2007
October 11, 2007 9:49 AM


 バド・エキンズ氏が6日、ロサンゼルスの病院で逝去されたことを知る。
その人、だーれ?
って問いかける人がほとんどだろうけど、
でも、きっと、映画好きなら、ほとんどの方がバド氏の名シーンを観ている。


世紀の名作「大脱走」。
スティーブ・マックイーンがバイクで国境線のバリケードをジャンプするシーン。
あのスタントを務めたのが、バド・エキンズ氏なのである。
俺ももちろんそうだが、「大脱走」という映画には、狂信的なファンが多い。
そんな一種の信仰のシンボル的シーンがあのバイクのジャンプ。
何度、あれを観て、胸をときめかし、勇気をもらっただろう。
多くのファンは人生の幾度もの節目で、頭の中で、バイクが飛び、「大脱走」マーチが鳴っていたはずだ。
そう、知らず、バド・エキンズ氏のおかげで、苦境を乗り越えた体験が数知れずあるに違いない。
遅まきながら、今日は、「大脱走」サントラ盤を流し続ける。
謹んでご冥福をお祈りいたします。


 午後、新宿の喫茶店にて、理論社の編集・Mさんと打ち合わせ。
大好評のYAレーベルに来年、参加させていただくのである。
以前からの打ち合わせでは、鉄道ミステリを手掛ける予定であった。
けど、しかし、なぜか、(Mさんの巧みな誘導訊問により?)、
犬たちが活躍する、
ドギー・ハードボイルド・パズラーを書くことになってしまった。
うーん、俺の犬ツボを見事に突かれてしまった感。
いやはや、でも、書くのが強烈に楽しみだ。番犬ハチ君に取材せねば。


 晩飯。厚揚げ焼き(大根おろし醤油と、ネギ三杯酢の味二種)。カツオ刺身。キンピラゴボウ。



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