本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
夕刻、町内の「スタジオマーレ」へ。
月に一度、「西荻ブックマーク」という本に関するイベントが開催される。
昨年、杉江松恋氏とともに「バカミス・トークショー」を行ったのもその一環である。
本日は観客として参加。
北尾トロさんを始めとするスタッフの方々に挨拶して、会場へ。
妖怪画家の天野行雄さんもいらしていて、隣に座らせてもらう。
本日の、トークショーの主役は、
奇想漫画家の駕籠真太郎さん。
「万事快調」「かすとろ式」「輝け!大東亜共栄圏」「大葬儀」「健康の設計」「駅前花嫁」など数々の作品を発表している。
積極的にエログロやスカトロなどのネタを取り入れ、細密な画と実験的な構成で描出、エッジの効いた猛毒性の笑いの世界を構築し、孤高の地位を築いている。
スタッフのTさんが進行役を務め、その質問に、
駕籠さんが答え、話題を発展させていく。
今までの「ブックマーク」のトークショーの中で、これくらい平然とウンコという単語が飛び交ったことはないだろう。あまりにあっけらかんとして、すがすがしいくらいだ。
観客の半数以上が若い女性。皆、熱心に聞き入り、激しく頷いたりする。
もちろん、笑いの爆発も著しい頻度で起こる。
天野さんと俺は、ほとんど笑いっぱなしだったのではないだろうか。
駕籠さんは漫画だけでなく、オブジェやグッズ、自主映画製作など、多角的に活躍の場を広げている。
「ブックマーク」ということで、今回のトークは本が中心。
しかし、見たかったなー、名作グッズのひとつ、
「泳げ水死体」。
オリジナルの水死体のフィギュアに水中モーターをつけて、プールやお風呂場で走らせる
ことが出来るのだ。カッコいいぞ!
トークショー終了後、タイ料理屋「ぷあん」で駕籠さんを囲み懇親会。
共通の知人(ワセダミステリ時代の一期後輩のE田くん)がいることを知り、驚いたりする。
映画やアートの話で盛り上がり、夜も更けてゆくのであった。
俺は単行本「万事快調」にサインをいただいた。ありがとうございます!
スタッフの皆さん、お疲れ様でした。
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