本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
知人に教えてもらったのだが、
日本推理作家協会(略して推協)のホームページに、
俺の名前がでっかく出ているらしい。
早速確認したら、なるほど、推協が創立60周年を記念して、
「作家と遊ぼう!ミステリーカレッジ」
と題したビックイベントを開催するのである。
11月11日、立教大学にて。
多くのミステリ作家が参加して、
サイン会や講演や映画上映やチャリティオークションなどを行い、
ファンの皆さんとの交流をはかる楽しい学園祭のような趣向である。
チケットぴあで、券の売れ行きが好調だと耳にする。
皆様、万障お繰り合わせの上、ご家族ご友人の方々もお誘いあわせ、賑々しくご来場くださいませ。お待ち申し上げております。
で、俺は、トークセッションの参加メンバーの一人なのである。
テーマは映画とミステリについて。
で、そのために、或る妙な買い物をして準備しなければならなかった。何を買ったかは当日まで秘密。
いったい、どんなトークセッションになるのだろう、かなり不安である。俺は死体になるかもしれん。
ふと、気付いたのだが、そのイベントの告知のHPに記されている俺の名前、
力いっぱい、間違っている。
念のため、俺のペンネームは、「霞流一」である。
しかし、その告知ページには、「露流一」とある。
「霞」ではなく「露」と。
俺は、「ろ・りゅういち」あるいは「つゆ・りゅういち」らしい。
でも、露(ろ)なんて苗字は珍しくて、面白いかもしれない。
うん、「露」は露西亜(ろしあ)の露。
日本通の作家・アクーニンみたいに、実は、俺、ロシア人だった、とカミングアウトするのもなかなか乙なもんだ。
それにしても、今のところ、ミスには誰も気付いていないようだ。
ウェブデザイナーがフォントを拾い間違えて、そのままなのであろう。
なぜ、誰も気付いていないかといえば、あまりにも、大胆だから。
そう、ミステリの古典「盗まれた手紙」や「見えない人」と同様のトリック効果なのである。
おお、それなら、それで、ミステリの真骨頂といったところではないか。
折角なので、このままにしていただくことを希望する。
夜は、先月出来たばかりの焼き鳥屋で一杯。家から歩いて五分と言う地の利が嬉しい。
味もよい。
でも、まだ開店間もないので、俺のような一人客が落ち着けるほど空気が練れていない。ああした空気が醸造されるには時間がかかるからね。根気よく待とう。
やはり、一人で飲むなら「戎」だなと再認識。
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