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■ 10月5日(金)・2007
October 5, 2007 3:09 PM


 締め切りギリギリと言われた本日の昼、
「ミステリマガジン」に掲載してもらう短編を仕上げ、無事、送信。
「夕陽はかえる・外伝」で、正式タイトルは「鮮血のメリークリスマス」。
秘密兵器のバイブを操るAV男優の殺し屋が出てくるよーん。


 「矢部クリニック」へ、いつも飲んでる薬の処方箋をもらいにゆく。
連休前のせいで、老人が多く、動きがスローライフ全開なので、かなり待たされる。
おかげで週刊誌まるまる一冊読了し、
相撲部屋について詳しくなってしまった。


 夕刻より飯田橋へ。「鮎川哲也賞・ミステリーズ新人賞パーティー」に参加。
本格ミステリ関係のほとんどが集結しているのではないか。毎年、大盛況。
大広間一つ、小広間二つを無理矢理つなげて、収容。
いろいろと歩き回り、多くの方々と歓談する。


パーティー終了後、倉知淳さん、剣持鷹士さん、鳥飼否宇さんと連れ立って飲みに行く。
金曜の夜とあって、どの店もかなり混んでいる。
特に当てもないので、適当にうろつき、落ち着き場所を探す。
二階建てのマンション風のビルに、焼肉屋や居酒屋が固まっているのを発見。


看板を見て、「ひよこ屋」という可愛らしいネーミングの居酒屋に入りかける。
が、何やらどんよりとした雰囲気で、やさぐれた男たちと水商売帰り風の女ばかりが屯していて、
ちょいとデンジャラスな店内の模様。
一歩、入れば、店内が静まり返り、凶暴な視線が突き刺さってきそうな予感。
「ひよこ」って店名なのに、「ハゲタカ」とか「軍鶏」って感じだ。
すぐさま、四人とも背中を向けて、引き返してくる。
このビル、他にも居酒屋があるのだが、なぜか、どこも一見さんに冷たそうなオーラを発しているのだった。


君子あやうきに近寄らず、ってわけで、気を取り直し、五分ほど歩き回り、ようやく普通の居酒屋に腰を落ち着けた。
チェーン店が多くなったせいか、この普通の居酒屋というものを見つけるのになかなか苦労する時代になったものである。
ビールで乾杯、枝豆や冷やしトマトなど、正しいメニューをつっつきながら、
本格ミステリの未来について熱く語り合う。
しかし、話題の中心は先ほどの「ひよこ屋」に集中するのであった。
ああ、今もまだ気になるぞ、「ひよこ屋」。
来年は、「ひよこ屋」で飲もうと誓い合い散会するのであった。



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