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■ 10月8日(月)・2007
October 8, 2007 12:19 PM


 積ん読してた今年の新刊本の山を掘削してゆく。
くいくいと次々と読んでいくが、高い山なのでなかなか減らない。
まあ、それだけまだ楽しみがあるということ。
義務や仕事と思わなきゃいい、けど、それって難しいね。
それにしても他人(ひと)サマの書いた本ってつくづく興味深い。こんな変なこと考えてやがる、こいつ異常じゃねえの、って思ってしまうが、
そうか、自分も思われてんのか。お互い様よ。


本の山を崩してゆくのはよいが、収める本棚のスペースが苦しくなってきた。
物置のいらないガラクタを捨て、空きを作ったり、それでも先は見えている。
来年は対策を考えねば。
しかし、本を書いて、そのお金で本を買い、また、本を納める棚を買い、ってなんだかバカなループを描いているような気がしてきた。
でも、これを止めると死んでしまう、一種の永久運動の中に俺は組み込まれてるのだった、ああ。


 夜、SMAPの番組に、アラン・ドロンが出演していたよ!
すげえ老けたけど、あいかわらず、すげえスケベそうで、いいなぁ。
SMAPのメンバーが、ブイヤーベースを作っておもてなししていたけど、
ドロン氏、「マルセーユのブイヤーベースには程遠いね」
って頑固に否定し、
あははは、ざまみろ、SMAP。


出演映画の映像が流されて、「レッド・サン」は妙に嬉しくなったね。
ドロン、チャールズ・ブロンソン、三船敏郎、豪華三大スター競演だものな。
ダーバン、マンダム、アリナミンA、三つ巴で火花散らしている。
って、解る人は四十代以上の世代かな。
ドロン氏はブイヤーベースを不満げにすする一方で、
三船敏郎について、
「神様のような存在です。我々、欧米の映画人のすべてがミフネを尊敬しています」
と最高の敬意を払う言葉を述べていた。


さあ、ここで、タレント三船美佳が登場したら、
ドロン氏、直立不動で立ち上がり、深々と頭を下げ、最大の敬意を表しただろう。
ならば、SMAPもドロン氏にならわなければならない。
いや、ドロン氏が最敬礼ならば、SMAPは三船お嬢様に土下座くらいしなきゃいかんだろ。
通常の日本のテレビ業界のヒエラルキーが逆転する。いやはや、愉快愉快。


よく考えたら、三船美佳って、人間が出来ているよ。
二世タレントってたいていデカい顔してるのに、
彼女は平然とバラエティなどで、いじられキャラをやらされても、明るくニコやかに笑いをふりまいているもんな。
しかし、もし、そうした映像を海外に発信したら、大変なことになるかもしれん。
コッポラやスピルバーグ、さらに、ベルトリッチ、アンジェイ・ワイダ、もう、世界中の巨匠たちが、
「ミフネのお嬢様に日本は何て仕打ちを!!!」って大激怒。


また、余談だが、ミフネお嬢様の夫・高橋ジョージ(THE虎舞竜)の歌「ロード」について、
フェリーニの「道」と結びつけて、「さすがだ」と激しく世界的評価してしまうかもしれない。


閑話休題。
世界中の偉い映画人が決起して、各国政府を動かし、
日本製品不買運動やら経済制裁へと発展する可能性も考えられるのだ。
ああ、ドロン氏が三船美佳に関する情報を知り得えないよう、
福田新政権は急ぎ対策を講じることが目下の大きな課題であろう、
と危惧しているのは俺だけではあるまい。


 晩飯。家内が実家からサバの一夜干しをもらってきて焼く、美味し。ポテトグラタン。ヒジキ煮つけ。



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