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■ 11月11日(日)・2007
November 11, 2007 1:06 PM


 推理作家協会60周年のイベント「作家と遊ぼう! ミステリー・カレッジ」が立教大学で開催された。
校舎など場所を提供してくれた立教大学は
なんと賃貸料は無料という粋な計らいをしてくれたらしい。
関係者一同、深く御礼申し上げます。


タイトルの示すとおり、学園祭のノリで、複数の教室で催し物が行われている。
曇り空に時おり雨のしのつくあいにくの天候なのに大勢の人たちが来場され、
どこも大賑わいの様相を呈していた。とても嬉しいことである。


俺は、トークセッション「OK講堂の決闘」に出演。
逢坂剛さん、菊池秀行さん、樋口明雄さんといった錚々たる方々とともに舞台にあがることになり、朝から緊張しまくり。胃がキリキリして昼飯なんぞ食えなかったよ。
で、まずミステリー映画について語り合い、それはあくまでも前フリ。
本命の話題はあくまでも西部劇だ、やはり。
いやはや、逢坂さんが次々と作品を紹介し、そのマニアックな知識に圧倒される。
そして、「この作品、観た人、いますか?」と客席に問いかけると、ちゃんと手をあげる人たちがいて、さらに驚く。
この教室は、おそらくもっともディープな客層であったに違いない。


逢坂さんのベスト10(「ゴーストタウンの決闘」「無頼の群れ」「決断の3時10分」など)の他に、三人がそれぞれのフェイバリットを挙げる。
菊地さん、「荒野の決闘」
樋口さん、「ミスターノーボディ」
俺、「正午から3時まで」


そのあと、逢坂さん「あ、偶然、ガンベルトと銃がカバンにはいっているぞ」と言えば、
他の三人も、「あ、俺も」「そういえば重いな」「誰だ、こんなもん入れた奴は」
と各自のカバンからブツを取り出し、またたくまに武装する。
ガンベルトに銃をさした、大の男が四人居並ぶという異様な舞台となった。
そして、ジャンケンで、組み合わせを決め、早撃ちの決闘。
そう、これこそが「OK講堂の決闘」なのであった。


菊地さんは最初から衣装をウエスタン・ファッションにキメていた。
逢坂さんは、それを見て闘争心に火がついたらしく、誰よりも決闘に熱が入っていた。
そして、樋口さんのガンプレイの上手さには、誰もが舌をまく。さすが、自分仕様に改造するだけのマニアである。
そんな大人の拳銃ごっこで盛り上がり(お客さんよりも演者の方だったな)、無事、幕を閉じたのであった。


この決闘の余興は、打ち上げの宴会場(約100人近くが参加)でも披露され、
次々と、俺にもアタシにもやらせろと飛び入り参加者も現れる。なぜか、みんな、モデルガンを見ると興奮するものらしい。
宴会終了後、樋口さんと俺は阿佐ヶ谷の飲み屋で二次会。冷たいビールを傾け、お互いの健闘を讃えあうのであった。
(本日、このスペースではとても書ききれないほど中身の濃い一日だったので、おいおい小出しにしながら発表するとします)



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