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■ 11月12日(月)・2007
November 12, 2007 10:17 AM


 前日、記したように「ミステリーカレッジ」当日は、
俺は肉体的にも精神的にもバタバタ状態で、ほとんど他の催しを見ることはできなかった。
そんな中で、タイミングよろしく観賞できたのが、
トークセッション「回想の推理作家たち」。
出席者は、佐野洋さん、三好徹さん、西村京太郎さん、という目も眩むような大御所の方々。
司会に、大沢在昌さん、やはりビッグな方が配される豪華な陣容だ。
実に楽しくも珍しい、めったに聞くことの出来ない貴重な、
日本(ミステリ)昔話の数々が披露された。


スパイシーな話だったのが、昔、推理作家協会から犯罪者が出てしまったこと。
自称作家のMという男が、なんと、人を殺害してしまった。
荒縄で縛り、出刃で刺すという、あまり理知的な犯行方法ではなかったらしい。
推理作家としてのインテリジェンスに欠ける。むしろ、凶暴性の強い犯行現場だったという。
当時、推理作家協会の会長であられた江戸川乱歩さんは、新聞社の取材に対して、
「Mくんは、ふだんから言動がおかしく、異常性が感じられる男でした」
とのコメント。
そんな奴、協会に入れるなよ!
って、当時、誰もが心のツッコミを入れたのは言うまでもない。


他にも、楽しい話がいろいろ。
死体の司法解剖を見学するツアーが時折、催されていたとか、
ヤクザ関係の偉い人を囲んで、闇社会についての実情を取材させてもらい、
お土産に、組のネームの入った手帳をプレゼントされた。
それを見せれば、繁華街のどこでも出入り自由になるが、
命を狙われる可能性もあり、その保障までは関与しないと言われたらしい。
いやはや、大らかな時代だったのだなー。
素直に羨ましく思ってしまった。手帳、欲しいし。


 晩飯。町内の鳥肉専門店「鳥一」で最近、力を入れている惣菜がスパイシー唐揚げ。
試しに買ってきたが、いやはや、美味くて、無性にビールが欲しくなる。
本日が休肝日だったのが悔やまれる、というか、拷問だった。



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