本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
ポカポカと天気が良いので、自転車をころがして吉祥寺へ。
まず、図書館で、今年読み逃している新刊ミステリを幾つか借りる。
その後、昼飯を「蒙古タンメン中本」にて。
いちばん激辛の冷やし味噌つけ麺を食らう。
すすってはいけない、必ず咳き込むから。慎重にたぐりよせるようにして口に送り込む。
すぐに顔面から汗が吹き出して快感なり。
そして、数時間後、あるいは翌日、用を足すと、
尿道やら肛門が、火箸を刺したようにカッカと激しく熱くなっているはずだ。
(やはり、実際にそうなって、またも快感なり)
汗のにじんだ額に、心地よい風を受けながら、
スーパー「ロジャース」へ向かう。
ここは、本当に安くて、
俺らのような下層階級のエルドラドに喩えられよう。
以前、「ユニクロ」でソックス五足の束を見つけたが、全部、色違いなのが大きな不満だった。
五足とも黒ならば、片方が駄目になっても、他のとペアに出来るのに、って、セコいことを考えていた。で、そうしてくれない「ユニクロ」もセコなのだっ。
そしたら、「ロジャース」では、ちゃんと、五足とも同色の束が置いてあったよ。
おお、さすがエルドラド。
しかも、5足1束、380円だよ。
だからって、15足3束も買うんじゃないよ、俺。
この「ロジャース」の真ん前に、「マーブル」という衣料専門店があり、
もちろん扱っているのは衣料に限るが、
拮抗するように安い。
あまりの安さに、よくお年寄りなどがショックで倒れている、のは幻覚だろうか?
この向かい合わせの二店、まるで、鍋底のエルドラドとシャングリラに喩えられよう。
ここだけ、おしゃれな町・吉祥寺とは異なる空間を現出しているのだ。
中央線の中野より西区域を、西東京ではなく、東京の「西部」と俺は呼んでいる。
この「ロジャース」vs「マーブル」の区域は、
ウエスタンでも、かなりマカロニの濃度の高いエリアという印象がある。
フランコ・ネロとテレンス・ヒルの決闘って感じかな。
夜は「戎」北口店で一杯。隣に座っていた人は、焼酎一杯三百円を傾け、30分で出て行った、わりと達人らしい。
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