本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
ほとんど家に篭り、読書と、
新作の資料整理、及び、構想をノートにメモして過ごす。
夜、また、やはり、「点と線」をオンエアしていた。
録画しておき、時間のある時期に、三十分ずつ連ドラみたいにして観ることにする。
それでも、全10回だよ。
1970年の今日、11月25日、三島由紀夫が市ヶ谷の自衛隊敷地内で割腹自決を遂げた。
この日のことは、わりと覚えている。
小学生だった俺は、赤羽台の通称[8の字]公園で、同い年くらいの奴らと、このニュースについて語り合っていた。
誰も、三島由紀夫という作家についてほとんど知らなかったが、
とにかく事件のもつインパクトだけで興奮していた。
一人が、「うちに三島由紀夫の本あるよ」と言うと、
オオーッと意味不明のどよめきが起こったのを覚えている。
思うんだけど、
折りしも、ちょうど、この日に誕生日なんか迎えた奴、とくにガキは、
ショックが大きかったんじゃないだろうか?
家族やらお友達にバースデイを祝ってもらい、
ケーキの蝋燭を吹き消す、
その向こうのテレビのブラウン管では割腹のニュースが映し出されている。
絶対に、この日のことを忘れないだろう。
後の人生に何らかの影響を及ぼしているかもしれない。
と、考えて、本日が誕生日の有名人を調べてみた。
なるほど・・・。
阪神の岡田監督、当日は、13歳の誕生日。
そうか、試合中、ベンチで腕組みしながら見せるあの暗鬱な顔は、
まさに、タイガースという国を憂う、「憂国」の表情だったのか。
俳優の大地康雄、当日は19歳を迎えた。ガキというよりも青年だな。
思想的な面で、より深刻な影を落としたかもしれない。
なるほど、彼の出世作は、ドラマ「実録・深川通り魔事件」だった。
キイワードは刃物か。
もう一人。「ダチョウ倶楽部」の寺門ジモン、当日は8歳の誕生日。
こいつがもっとも縁遠いだろうと思っていた。が、さにあらず。
なんと、この男、身体の鍛え方が尋常ではなく、芸能界でも有数のマッスルマニアで、
周囲からは「筋肉バカ」とまで呼ばれているという。
ああ、何ということだ。
そう、晩年の三島由紀夫はボディビルに熱中するなど、己の肉体美を追及していたではないか。
ああ、もしも、生きていたら、
「熱湯コマーシャル」や「お笑いウルトラクイズ」とかに出演していたかも、って、
聞いてないよっ、ゴメンナサイ。
晩飯。家内の新作、ロールキャベツにホワイトクリーム。ポテトサラダ。
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