本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
ホント、冬は苦手だよ。
仕事も遅々として、さながら、タイヤにチェーン巻いて雪道をトロトロと進むが如く。
時折、雪山で遭難したように、激しい睡魔が襲ってくるし。
道路工事に向かって吠える番犬ハチ君の声が、
「眠るな! 眠ると死ぬぞ!」
に聞こえ、ハッと目が覚めるのだった。
冬の楽しみといえば夜の鍋と熱燗ぐらいさね。
朝からずっと夜だったらいいのに、って末期的なプラス思考。
常用薬をもらいにいつもの医院へ。
今年は風邪が流行っているようなので、昼近くのなるべく混んでいない時間帯を狙う。
ヨミが当たり、待ち時間は十分ほどで済んだ。
先生に聞いたら、
今年の風邪は腹を直撃し、激しい下痢で、水のような軟便に苦しむ、
というのが特徴らしい。
うっかりクシャミや咳も出来ないね。ピュッと出ちゃいそう。
どっちがウォシュレットか区別つかなくなるかも、つくよっ。
うん、便秘で苦しむ人には朗報だったりして。
処方箋をもらっていつもの薬局へ。
ここは相変わらず何だかのどかである。
まだ、或る薬のポップに、
「あるある大事典で好評の!」なんて手書きで記されている、カラーペンの多色でさ。
ふと思い出したら、あの事件って、今年の2月頃だったんだな。
ずいぶんと昔のような気がするよ。
確か、納豆がダイエットに効く、って虚偽の実験報告だったよな。
ああ、今年は、食品関係の事件が多すぎたんだ。
不二家、白い恋人、赤福、吉兆・・・等等、まだ、年末に向けて出てきそう。
そうか、今年の風邪の特徴は、
こうした賞味期限の偽装のせいかもしれん。
あはははは、さっき、グルメ系の雑誌記事を見たら、
今年の流行の鍋は、カレー鍋、だってさ。
なんだか直結な象徴のよう。
神の意志が見え隠れするのは俺だけではあるまい。
晩飯。肉団子の辛味噌鍋。汗かいて風邪を吹き飛ばす。キャベツのサラダ。
本日(12月1日・土曜)は、忘年会なのである。
当HPのレギュラーメンバー、タツローくん、ますふじ圭くん、と西荻で飲むのだ。
でも、カレー鍋じゃないよ。
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