本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
お気に入りの中華料理屋で昼飯を食べる。
上海の人が経営していて、店員もみんな上海人。
なので、どれも美味しい。
ラーメン+半チャーハンが七百円、なかなかのお値打ち。
折りしも、テレビのニュース番組で、長野の聖火リレーの騒ぎが報じられていた。
いろんな識者が、コメントを発している。
テレビの前に、
店員たちが集まり、鋭い眼差しで、じっと見入っていた。
俺、もう食い終わったので、勘定して、出ようとした。
けれど、テレビを凝視している店員さんの只ならぬ様子に、
声をかけられなかったよ。
ニュースが終わるのを待って、
ようやく、レジで精算してもらった。
その後、吉祥寺に。
ユザワヤへ行ったら、こないだ雛人形展をやっていた八階フロアーで、
今月は、五月人形店を開催していた。
エスカレーターで上るなり、
いきなり、ズラズラズラーって凄い品数が展示されているんだけど、
雛人形の時よりはぜんぜん怖くない。
豪華な飾りを施した、さまざまな意匠の鎧兜に、
お客さんたちは溜息をつく。
高価だしね。
そんなほとんどが見物人ばかりの中に、
買う気まんまんで選んでいるのが外人の夫婦。
なんかムカついてくる。そんな自分をイケナイといさめるのだった。
一つ下の七階は、模型などのトーイコーナー。
家族からはぐれたのだろうか、結構なボケの効いたお爺さんが、
ショーケースにへばりつくようにして何かブツブツと呟き続けていた。
数多の鉄道模型が陳列されている。
お爺ちゃんの、うつろな目が注がれていたのは、
新幹線「のぞみ」号でもなく、ブルートレインでもなく、
やはり、SL(蒸気機関車)であった。
泣ける話だろ。どうだ、ははははは。
晩飯。月末なので、家内が冷蔵庫の整理にいそしむ。ヒジキと野菜の煮付け。シャケのラタトゥユソース。冷奴のサバ缶合え。
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