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■ 5月11日(日)・2008
May 11, 2008 10:26 AM


 朝寝坊してたら、宅急便に起こされた。
荷物の中身は落語のCDである。
そう、オーダーしていた快楽亭ブラック師匠の
ニューリリース「カルト落語アワー・恐怖奇形人間」!


うわー、楽しみぃ。いきなり心臓が高鳴ってくる。
それにしても、凄いな。
日曜の朝、「恐怖奇形人間」の到着で、目を覚ますとは。
同じ頃、
教会では、敬虔なクリスチャンたちが聖歌を唱和しているだろうに。


CDの内容は、
「せむし茶屋」
「ふたなり」
それに、オマケとして、ブラック師匠の自作自演の替え歌集。


のっけから、「せむし茶屋」ときたもんだ。
これ、新作落語と思ってたら、古典なんだね。しかも、桂米朝がたまに演じていたという。
まあ、古典だけど、既にタイトルからして、激しく火矢を飛ばしてるね。
加えて、もちろん、ブラック師匠ならではの演出がかかって、大炎上!


詳しくはここに記せないけど、
まあ、こんなハナシ。
大店の旦那はせむしで、世間の目にふれるのを嫌がり、ほとんど家に引きこもり。
趣味は植木いじり。葉っぱを食い荒らす虫を取っていると、
近所の気のいい(というか大雑把な性格の)大工がやってきて、
「おっ、せむしが毛虫を取ってらぁ、あははは」
と爽やかに声をかけてくる。


この大工、旦那の数少ない友人。
で、浅草寺の祭りがあるから、たまには、外に遊びに行こうよ、
と旦那を誘う。なかなかいい奴である。
でも、旦那は、
「茶屋で酒飲んでも、私はこんな姿だから、女たちは酌もしてくれないさ。あんたばっかし、モテちゃって、わたしゃ、つまんないよ」
と、すねて、渋ってる。


すると、大工は、
「じゃ、俺がもっと凄い病気のフリをしてやるよ。そしたら、旦那の方が大モテだい」
ホント、単純にいい奴である。
で、当時は不治の病と恐れられていた或る病気のメイクを顔に施す。
そして、さながら「砂の器」のような二人連れで、浅草に繰り出す・・・。
と、まあ、こんなふうに
絶対に、テレビやラジオでオンエア出来ない展開が繰り広げられるのだった・・・。


 日曜は基本的に仕事をしないし、その分、ごほうびの酒は無し、
ということになってるけど、
本日は、新作のプロット作りの突貫作業にいそしむ。
なので、夜、酒飲んじゃった。
ロールキャベツを作ってもらい、普段は飲まないワインなんぞをたしなんでみる。
それに、ビールとハイボールも。



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