本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
どうにか、こうにか、やっと、
新作「ロング・ドッグ・バイ」執筆クランクイン。
わずか、一枚ちょっと、とほほほ。
だんだん加速してゆこう。
やっぱり、最近、笑ったのが、大阪の西成の「焼きイモ屋」の事件。
屋台を隠れ蓑にして、覚醒剤、売っていたってやつね、
イモなんて全く置いてなかったというから、大胆。
とにかく、ポイントは、焼きイモと覚醒剤、という絶妙な組み合わせに尽きるね。
このニュース見ていて、ふと、甘酸っぱいメモリーが甦ってきたよ。
ガキの頃、そう、赤羽に住んでいた頃な、
町にやってきていた焼きイモの屋台。
五十過ぎくらいのやせ細ったオッサンが引いていたんだけど、
子供たち(ただし、男子限定)にやたらと人気があった。
別にこっちが買う気はなくても、
オッサン、暇なとき、俺らの遊び相手になってくれるんだ。
それも、チンコのハナシばっかしする。
屋台から、焼きイモを取り出しては、
「君のはこれくらいかな」
とかって、ね。
低学年の男子はこの手の下ネタ大好きだから(俺は今も好き)、
みんな、きゃっきゃっと大喜びさ。
時折、オッサン、焼きイモを自分の股間に当てて、
「今に、みんなもこんくらいになるよ」
って、励ましてくれる。
そうやって股間にきっちし当てていた焼き芋をまた、
屋台の黒い石の中にしまう。
後で、知らずに誰かが買うんだろうな。
そんなオッサン、
「チンチンいも屋」って呼ばれて、俺らの間でかなりの人気モンだったな。
屋台が来ると、俺ら、
「おーい、チンチンいも屋ぁ!」
って叫びながら、追っかけたもんだぜ。
♪うーさぎ追いし、かの山―・・・
けど、しばらくして、その「チンチンいも屋」、姿を見せなくなり、
別のオッサンが、屋台を引くようになっていた。
そのオッサンは、いたって無愛想でさ、俺らはガックシさ。
今から思い返すと、
もしかして、PTAあたりで問題になって、圧力がかかったのかもね。
会いたいなぁ、チンチンいも屋・・・・・・。
ほら、おじさんの言ってた通り、こんなになったよ、って。
晩飯。厚揚げ焼き・ネギソース。プロッコリー・マヨ。エリンギ・ガーリック炒め。
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