本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
■ 6月4日(水)・2008
June 4, 2008 11:09 AM
すごいホームレスのオッサンを見た。
スーパーあたりの廃品なのか、それとも勝手に借りたままなのか、
ショッピングカート(車輪の付いたカゴ)を六台くらい針金でつないだのを、
引っぱって、歩道を移動中。
毛布やら傘やら段ボールやら、あらゆる家財道具(全財産)を積んでいる。
その連結カートの全長たるや、
五メートルくらいあったな。
ホームレスのリムジンか。
いずこともなく消えていった。
午後、西荻「こけし屋」にて、
講談社の編集Aさんと打ち合わせ。
もう一人、新人さんも、同席。
今年の春、入社して、六月に配属が決まったばかりの、若葉マークのホントの新人さん。
こういう打ち合わせに同席するのは初めてだという。
何事も勉強だと、Aさんに連れてこられたわけ。
ああ、新人さん、
生まれて初めての打ち合わせの相手が、
よりによって、
バカミス作家とは・・・。
俺とAさんが、狂ったミステリの企画を話し込んでいるのを、
新人さん、
どんな心持で聞いていたろう。
明るい前途を祈らずにはいられない。
ふと、自分が新入社員の時を思い出してみる。
東宝に入社し、配属先は、日劇ミュージックホールの宣伝担当。
生まれて初めて話をした芸能人は、
ヌードダンサーの、ジャンボ久世さんだった。
しかも、その時、ジャンボさん、いきなりパンツ以外は全裸。
俺、緊張して、目を合わせられなくて、視線を下ろすと、
小麦色の巨乳が揺れてて、
乳首と目が合って、
そいで、また、視線を上げて、また下ろして、乳首を見て・・・を繰り返していたっけ。
だから、
おいらは、新入社員時代に想いを馳せると、
まず、フラッシュバックするのは、二つの乳首なのさ。
晩飯。野菜あんかけ豆腐。スズキの刺身。ピーマンと玉ねぎのサラダ。
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