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■ 7月24日(木)・2008
July 24, 2008 12:05 PM


 夜、ウッドハウス同好会の第一回会合(宴会)が開催された。
執事ジーヴス・シリーズや、マリナー氏ものなどの名著で知られる、
あの、偉大なるP・G・ウッドハウス
のファンを自認する友人達による集いである。


メンバーは、
ウッドハウスの翻訳を手掛ける森村たまきさん(「ジーヴスと封建精神」九月刊)、
「林檎と蛇のゲーム」絶賛発売中の作家・森川楓子さん、
白泉社「メロディ」でジーヴスの劇画化(画・勝田文)を企画した編集・白岡さん、
そして、俺(新作「ロング・ドッグ・バイ」絶賛執筆中?)
って、スモーキーかつスパイシーな顔合わせ。


いったい、どういうつながりかと言うと、
なるべく簡略化して説明すれば、
まず、森川さん、白岡さん、俺の三人はワセダミステリ出身。
また、白岡さんはジーヴスの劇画化の企画にあたり、相談した相手が翻訳・森村さん。
さらに、森村さんと俺は、バカミス愛好会の集いで意気投合。
で、森村さんは、後に、白岡さんがワセミス出身と知った。何という偶然と驚く。
森川さんと俺は、忘年会でお互いにウッドハウス・ファンであるとカミングアウト、
そして、森川さんは翻訳・森村さんのファンであり、
その時、俺が森村さんと知己であると自慢した。


と、まあ、これらの人間関係がもつれあって(どれくらい理解できました?)、
今回の宴へと発展したのだった。
いずれにせよ、この運命の糸を操っていたのは、
ウッドハウスであったことは間違いないと、
四人は激しく頷きあうのだった。
さながら、我々は、幸福なマリオネット。


さて、今後、この会がさらにいかなる発展を遂げていくのか楽しみである。
その行方は、神(ウッドハウス)のみぞ知る。
とりあえず、我々は、イギリスにあるようなクラブ(会員制の大人の社交場)を
作ろうと志しているのだが、
まず、土地と建物ほどうすべえか? 
早くも難問に無駄に煩悶する、
まるで、ウッドハウスの作中人物と化しているのだった。


 何はともあれ、笑いの神に祝福されたような愉快な宴でありました。
幹事の白岡さん、ご苦労様でした。
御三人様、西荻へご足労いただき、とても恐縮です。
皆さん、楽しい時間をありがとうございました。



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