いつもの医院でもらった処方箋（中性脂質薬の）を持って、
いつもの薬局へ赴く。
で、薬剤師さんに処方箋を渡したんだけど、
そのタイミングで、
脇から、もう既に薬をもらったどこかのオバチャンが
薬剤師さんに話しかけた。
「これ、皆さんで、召し上がってください」
と、果物か何かの入った袋を渡した。

薬剤師さん、恐縮して、
「え、そんな、よろしいんですか？」
「いつも、お世話になっておりますし」
「いえいえ、そんなぁ云々・・・」
で、そのまま二人で喋りこんじまった。
薬剤師の右手には、まだ、俺の処方箋が握られたままだよ。
おいおい、早くせんかいっ。
苛立ちがふつふつ湧き上がってくる俺。
けど、割り込んできたオバチャン、なかなか話をやめようとしない。
俺、微量な殺意を覚えたね。

けど、ふと、そのオバチャンの手を見ると、
処方してもらったばかりの薬の包みがすげえ大量に。
いろいろ患ってるらしい。
俺の微量な殺意、どこへ行けばいい？　俺が悪人に思えてくるじゃん。
それにしても、えんえんと喋るオバチャンの元気なこと。

　番犬ハチ君と散歩に出掛けたら、
途中、すれ違った二台の車のナンバー、
「５５８８」
「８８８８」
確率論で言うと、すごいことなんだろうけど、
どうでもいいことに運を使われた気分だった。

なんだか、自分がすっごくちっぽけな人間に思える一日だった。

けど、つい、さっき、散歩してて、
この季節になおも木にしがみついているセミの抜け殻を見つけたら、
パワーもらったよ！

　晩飯。焼きサンマ。ナスの焼きびたし。キューリとミョーガの玉ねぎソースサラダ。