本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
■ 9月20日(土)・2008
September 20, 2008 11:02 AM
何かのバラエティ番組で、
「うるさいもの」、
というお題を出された際に、(たしか)いとうせいこう氏が答えたのが、
生きたセミのイヤリング
確かに、こりゃ、たまらん。
周りもうるさいし。
通勤の満員電車や、エレベーター、あるいは映画館、すごいことになるわな。
で、俺の仕事部屋、
デスクの左側が窓なんだけど、
隣家の壁がすぐ間近。
そこで、セミ(ツクツクホーシ)が止まり、鳴き始めた。
俺の位置から、一メートルちょっと。
ほとんど耳元で、
オーシンツクツク!オーシンツクツク!・・・・
うるせえのなんのって、
岩にしみいる情緒なんざないね。
生きたセミのイヤリング、かるーく試着した気分だったよ。
いつも思うんだけど、
ツクツクホーシの鳴き方って変だよな。
最初は、リズミカルに、
オーシンツクツク、オーシンツクツク、オーシンツクツク・・・・
終わりに近付くにつれ乱れてきて、
オーツク、オーツク、オーツクツクツク、オツクオツク・・・
しまいにゃ、
オツオツオツオツオーッ
って何か果てて、飛び去ってゆく。
ひとりで濡れ場を、それも大声で演じてるみたいで、
すげえ生々しく変態な生きモンだと思うのは俺だけではあるまい。
晩飯。秋キノコのバター炒め。ブリの刺身。水ナスの塩揉み。冷やしトマト。
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