本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
珍しく風邪をひいた。
ホント、滅多にないこと。
バカミス作家の面目躍如たるものである。
社会人になって二十七年だが、これで六回目。
数えられるくらい珍しいのだ。
俺としちゃ、
巨人が大逆転リーグ優勝した嬉しい報いと受け取っている。
遅ればせながら祝!
俺が風邪をひいた年度なんだけど、
1983年、89、96、97、2007、そして今年、
稀なのでしっかり覚えている。
そして、
97年を除いて、いずれの年も、巨人はリーグ優勝を果たしているのだ。
もはや、ひとつのジンクスと考えていいだろう。
けど、
こちとら風邪に慣れてないのでちょいと辛い。
来年はCクラスでヘタれててくれ。俺の身がもたん。
風邪のときは鍋だ。
そうでなくても鍋だ。10月以降の晩飯は、鍋の連投連投連投。
神サマ、仏サマ、お鍋サマ。
魚屋に行ったら、マグロのブツ(刺身)が安かったので、2パック購入。
ネギマ鍋にキマリ。
上等なマグロじゃなくていい。スーパーの特売品、インド洋産あたりの解凍もののサクを適当に切りゃ、それで充分だ。
まず、鍋に湯をわかし、出汁は和風で。
しっかりコンブやカツオブシで取ってもいいし、
顆粒のやつでパラパラっと済ませてもいい。
醤油、味醂、酒、塩、砂糖で好みの味付け。
ただ、大切なのは、最後にちょっぴり胡麻油をたらすこと。
具は、ブツ切のマグロ刺身、斜めに薄切りにしたネギ、この二種だけ、大皿に盛っておこう。
これで完成。10分もあれば準備完了。
(御飯も炊いてあれば文句なし)
あとは、マグロとネギをぽんぽんと鍋に入れて、ぱっぱと食べりゃいい。
椀に、大根おろしを加えると、汁と具がよくからんで美味。
それと、コショウか山椒をふりかけるのがお勧め。
仕上げは雑炊ではない。
汁を茶碗の御飯に注いで、さらさらとかきこむ、ぶっかけ飯。
いやはや、シンプルにしてすこぶる美味なのである。
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