本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
うへーっ、「スネーク・フライト」より恐かったよぉぉ。
何がって、まただよ、
俺が見た夢。
ホント、どうしてあんなの見ちゃったんだろ?
とにかくヘビがいっばい出てくるんだよ。
「スネーク・フライト」は物陰からいきなりビュッと出てくる、
って感じだろ(後半はもうやけくそにうじゃうじゃだったけど)。
俺の夢だと、出っぱなし。
かといって、
「レイダース/失われた聖櫃」の例の遺跡シーンみたいに床一面にびっしり、
というわけでもない。
何と言うか、
そんじょそこらに、点在してるという状況かな。
でも、必ず、どこ見ても、視界にはヘビが数匹入ってるんだよ。
だらしなく放ったらかしって感じであっちこっちにいる、
そんな出来損ないのリアリティが妙に無気味なのだ。
内容的には簡単なストーリーだった。
俺は東北方面(という認識)の小さな温泉を一人旅。
辿り着いた町は騒然としている。
ヘビが大量発生してあっちこっちでのたくっているのだ。
宿泊先の旅館にも勿論いた。
主人の話によれば、異常気象のせいだという。
いやー、とにかくキモチワルイ。湯治どころではないわな。
みんな、ヘビのいない場所をケンケン飛びで歩いている。
そして、地下壕を堀り、シェルターを作り始めた家も多い。
なぜか、シェルターは石室みたいな造り。
俺もシェルターのある旅館に行こうかと思ってると、
朗報が入る。
日本海で行政の科学チームが新兵器を爆発させて、
そのガスによりヘビは全滅したという。
何だか、「ゴジラ」のオキジェンデストロイヤーみたいなもんを使ったようだ。
実際、町を散策すると、
いたるところに、ヘビの死骸が転がっている。もはや動いているものはない。
そして、
妙な死骸を見つけた。
胴体の真ん中あたりが大きい。
これは、ツチノコだ!
さらに、
トカゲみたいに手足のついたツチノコの死骸も発見。
さらに、さらに、
それの大きいやつ、オットセイくらいのも見つけた。
俺は夢の中で気付いて、感動してたよ。
ある種のヘビが成長して、ツチノコになり、
やがて、ツチノコは手足がはえ、
それが大きくなり、
最後には、
ネッシー(プレシオザウルス)へと成長する。
この新発見、早く誰かに教えなきゃって
激しく興奮しているうちに、
目が覚めたよ。
みんなー、大発見だろ! イエティの足跡どころじゃないぜ。
晩飯。枝豆(岡山の黒豆って品種。大人の味って感じかな)。真鯛が特価だったので、ちり鍋に。雑炊がすこぶる美味し。
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