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■ 12月3日(水)・2008
December 3, 2008 10:38 AM


(昨日の続編だよーん)


というわけで、
波乱含みのままトンデモ落語会の幕が上がった。


ここからは、
高座に上った順に、演者のネタにほんの軽く触れながら、
(アブナすぎるネタが多すぎて、いくら、ここでも掲載不可)
展開を報告するとしよう。


<三遊亭白鳥>
この人の新作落語のプロットにはいつも感心させられる。
伏線の張り方と回収が本格ミステリみたいで、とても勉強になる。


今回は、
昭和オタクと、歌舞伎「勧進帳」と「アルプスの少女ハイジ」の三題噺といった感じか。
マイフェイバリットなギャグは、
「誰、このポスター?」
「アグネス・ラム」
「ふーん、性転換する前のダルビッシュかと思った」


<瀧川鯉朝>
キャラ、容姿、たたずまい、
妙に親近感を覚える、とずっと思ってたけど、その理由、ようやく解った。
俺のワセダミステリの後輩、キムラマサミって奴が落語家だったら、
きっと、こんなふうになるはずだ。ねっ(←ぜんぜん解んねえよ、皆さん)。
噺は、足立区竹ノ塚の交番を舞台にした、小悪党な巡査の日々。
ほのぼのとした毒がクセになる。


<立川談之助>
何やら、思いつめたふうな面持ちで、
舞台に登場し、座するや、
畳んだ扇子を腹に当てながら、
仰々しい口調で、
「まだか? 談笑はまだか?」


そう、忠臣蔵、
浅野内匠頭、切腹の場、「内蔵助はまだか?」である。


すると、客席の後方の扉が開き、
快楽亭ブラックが走りこんできて、舞台前にひざまずき、
「まだで、ござりまするー!」
「無念なりー!」
と、高座の談之助が扇子の先を腹に当てる。


二人で小粋な演出を披露するが、
焦りの表情は隠せないでいる。
ホントに、
まだ、談笑は楽屋入りしていないのだっ。


で、そのまま、談之助は噺に入る。
演目は「立川流ミシュラン」
飲食店のガイド、
それも、立川流の落語家と遭遇する確率の高さのランキングである。


幾つかの店を紹介し、
家元の遭遇度30
キウイの遭遇度80
といった具合で、特にキウイを中心に若手が来る店で、目を合わせないようにと注意を促す、
「必ずたかられます」
昔、よく行った中華料理屋がその一つだったのが驚いた、ああ、危なかった。


この後、中入り。
演者みなさんの持ち寄ったグッズが販売されている。
俺は、同人誌「落語立川流」を購入。


中入りが終わり、再び幕が開く。
まだ、談笑は来ない・・・・・・。


(つづきは明日だよーん←引っ張るねぇ)


 12月3日の晩飯。大根とイカの煮付け。エンガワ刺身。キャベツのサラダ。



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