本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
(またも、昨日のつづきだよーん)
で、中入りが終わり、
後段の部の幕が上がった。
登場したのは、
<快楽亭ブラック>
開口一番、
「いやー、最悪の予測というのは当たるものですね。
本日、立川談笑は来られない、との連絡が入りました」
場内は数秒、静まり返り、
やがて、ざわめきが波立ってくる。
じゃ、やはり、他の演者たちで大喜利(談笑の誹謗中傷大会)か?
ブラックは場をなだめるように続ける。
「代演として、談笑くんが、今イチオシの芸人をこちらに向かわせてるそうです」
いったい、どんな奴が来るんだ?
談笑がイチオシするくらいだから、かなりデンジャーな芸人なのだろう。
期待と不安と怒りが客席に渦巻いている。
で、ブラックの高座。
マクラに、愛息・ヒデジロウ君(小学生)の自慢をふってくる。
この人も、やはり人の親なのである。
先日、舞踊を習っているヒデジロウ君の発表会があったらしい。
数多の踊り手たちの中で、その芸、ひときわ光っていたとのこと。あ、そう。
しかし、凄いね。
ブラックは、
ヒデジロウ君を、歌舞伎役者・市川男女蔵に弟子入りさせて、
本格的に芸人修行させているのだから。
で、ちゃんと芸名を名乗らせている。
それは、もちろん、
市川男女子(おめこ)
さすが。
殊に、ヒデジロウ君、この名を受け入れている了見、なんとも粋だね。
将来が期待と恐怖でいっぱいだ。
そいで、ブラックは、本ネタでは、
例によって、下ネタ(ニューハーフのアナルプレイとか、オナニー連続九回達成男とか←俺の学友・カーツ君と対記録だっ)と、
放禁話(露とも書けねえよっ)をたっぷりと浴びせてくれて、
うーん、聖水のように、心が洗われる。
客席を爆笑の渦に巻き込んで、ブラックは高座を終え、袖に消える。
次は、いよいよ、トリ。
会場の空気が張り詰めてゆく。
客ひとりひとりの脈拍が伝わってくるようだ。
そして、
舞台に登場したのは・・・・・・。
(明日につづく。いよいよ、怒涛のクライマックス!)
晩飯。鶏のタンメン風鍋。ワカメとミョーガの酢の物。
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