酔狂に猛走する、ユーモア本格ミステリの傾き者、推理作家・霞流一の公式サイト、「探偵小説事務所」へようこそ!



■ 1月27日(火)・2009
January 27, 2009 11:01 AM


 現在、発売中の
「サスペリア ミステリー」(秋田書店)3月号
の誌上で、
拙作「モンタージュ」(新潮社刊「死写室」所収)
を劇画化していただいている。
0901271.jpg



いつものように、作画は、
瀬畑純さん。
毎度ながら、本当に綺麗に仕上げてくださり、
深く御礼申し上げます。


この「モンタージュ」という作品、
心理トリックと物理トリックの双方が結びついて成り立っている。
なので、
今回、ビジュアルで観賞できて、
まったくの一読者として楽しむことができた。
とても興趣に満ちた出来栄えである。


そうそう、
わが銘探偵・紅門福助(くれないもん・ふくすけ)は、
同誌の読者の皆様方には、
チョイ悪探偵として定着し、好評を賜っているらしい。


生み親として、せがれの活躍ぶりを茶の間からテレビで見てるような気分で、
とても嬉しく、誇らしくもある。
コンセプトワークをしっかりと手掛けてくださった編集のWさん、
本当にありがとうございます。
安心してお任せできて幸いに感じております。


また、瀬畑純さんは、
作画だけでなく、シナリオワークがとても巧妙。
いつも舌を巻いてしまう。
殊に、キャラの立て方や絡み具合、
それに事件解明のキッカケ作りなど、
原作をホップステップといった感じでアレンジしていただいて、
とても展開がスムーズで、読んでいて心地よいのである。


俺もこうすればよかったと気付くこと数度。
学ぶことが多い。
自作を客観視する機会をいただいたことにもなり、改めて感謝申し上げます。


ご興味のある方は、是非ともご一読を。
で、もし、関心を持っていただければ、短編集「死写室」も、ね。


 晩飯。豚肉とほうれん草の常夜鍋。



 [ このエントリーのトラックバックURL]
http://www.kurenaimon.com/mt/mt-tb.cgi/7104