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■ 2月17日(火)・2009
February 17, 2009 9:41 AM


 で、「R-1ぐらんぷり」
を楽しませていただいたわけである。


前評判では本命不在と報じられていたけど、
なんとも芸人さんたちに失礼なっ、
本命だらけの、
今までで最もハイレベルな戦いではなかったか!
すっかり堪能しちゃいましたよ。


そいで、昨日、記した俺の予想、


本命・バカリズム
対抗・エハラマサヒロ


それぞれ、ラス前まで、二位、一位、
なので、ほぼ的中だな、
って思ってたら、
いやはや、最後のエントリーで、
予想を外したけど、嬉しい大逆転!


やってくれたよ、
既に各マスメディアで報じられているように、


優勝・中山功太


パチパチパチ、本当に拍手しちゃったよ。
もう納得も大納得の、歓喜の予想外れだった!


「R-1」常連の中山功太だけど、
ここまで大きく成長していたとは、心底から感動しちまったさ。
ウクライナの水道管とも呼ばれる俺の凍った涙腺も、うっかり緩んでしまうほど。
ホント、いいもんを見せてもらいました。


言葉を選びに選んで、そぎ落としたストイックなトーク。
極論すれば、俳諧の域に近い達意のスタンダップコミック。
ギャグを語っているのに、その顔はサムライに見えた。


そうそう、中山功太が、
4年前だったか、初めて「R-1」決勝に進出した時、
オンステージ直前に、
「・・・金持ちのぼんぼんが、お笑いの世界に切り込む・・・」
という感じで、紹介アナウンスされて、
審査員や観客、視聴者の印象を損ねてしまった。


あれは明らかにハンディであったし、
以来、それを背負わされてしまった感が強い。
あの時のアナウンス原稿、かなり罪が重い、
俺はずっとそう思っていた。


けど、中山功太、それにもめげず、
コツコツと芸を磨き、この度の栄冠。
ホント、素晴らしくて、感動もひとしおである。


で、面白いことに(←不謹慎かもしれんが)
彼が芸の高みへと登頂している、
それと反比例するように、
最近、彼の実家の会社が倒産し、経済危機に陥り、
ちっとも金持ちのぼんぼんではなくなってしまったらしい。
世の中の因果のシステムもまた至芸である。


あ、エントリーしていた他の芸人さんたち、
エハラマサヒロのパフォーマンス力は底無しだし、
ノーマークだったサイクロンZのダンスに驚嘆させられ、


そして、やはり、バカリズムは孤高の天才だと確信、
なんせ、審査員の一人、清水ミチコが100点つけちゃったものね。


とにかく、出場された皆さん、心より御礼申し上げます。


 晩飯。キンメダイのちり鍋。雑炊がとっても美味し。



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