本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
で、「R-1ぐらんぷり」
を楽しませていただいたわけである。
前評判では本命不在と報じられていたけど、
なんとも芸人さんたちに失礼なっ、
本命だらけの、
今までで最もハイレベルな戦いではなかったか!
すっかり堪能しちゃいましたよ。
そいで、昨日、記した俺の予想、
本命・バカリズム
対抗・エハラマサヒロ
それぞれ、ラス前まで、二位、一位、
なので、ほぼ的中だな、
って思ってたら、
いやはや、最後のエントリーで、
予想を外したけど、嬉しい大逆転!
やってくれたよ、
既に各マスメディアで報じられているように、
優勝・中山功太
パチパチパチ、本当に拍手しちゃったよ。
もう納得も大納得の、歓喜の予想外れだった!
「R-1」常連の中山功太だけど、
ここまで大きく成長していたとは、心底から感動しちまったさ。
ウクライナの水道管とも呼ばれる俺の凍った涙腺も、うっかり緩んでしまうほど。
ホント、いいもんを見せてもらいました。
言葉を選びに選んで、そぎ落としたストイックなトーク。
極論すれば、俳諧の域に近い達意のスタンダップコミック。
ギャグを語っているのに、その顔はサムライに見えた。
そうそう、中山功太が、
4年前だったか、初めて「R-1」決勝に進出した時、
オンステージ直前に、
「・・・金持ちのぼんぼんが、お笑いの世界に切り込む・・・」
という感じで、紹介アナウンスされて、
審査員や観客、視聴者の印象を損ねてしまった。
あれは明らかにハンディであったし、
以来、それを背負わされてしまった感が強い。
あの時のアナウンス原稿、かなり罪が重い、
俺はずっとそう思っていた。
けど、中山功太、それにもめげず、
コツコツと芸を磨き、この度の栄冠。
ホント、素晴らしくて、感動もひとしおである。
で、面白いことに(←不謹慎かもしれんが)
彼が芸の高みへと登頂している、
それと反比例するように、
最近、彼の実家の会社が倒産し、経済危機に陥り、
ちっとも金持ちのぼんぼんではなくなってしまったらしい。
世の中の因果のシステムもまた至芸である。
あ、エントリーしていた他の芸人さんたち、
エハラマサヒロのパフォーマンス力は底無しだし、
ノーマークだったサイクロンZのダンスに驚嘆させられ、
そして、やはり、バカリズムは孤高の天才だと確信、
なんせ、審査員の一人、清水ミチコが100点つけちゃったものね。
とにかく、出場された皆さん、心より御礼申し上げます。
晩飯。キンメダイのちり鍋。雑炊がとっても美味し。
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