本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
21日といえば、
月刊「映画秘宝」の発売日だよね。
おおっ、今号には、
あの「北国の帝王」DVD発売(もちろん予約済)を記念して、
2大頂上対決映画ベスト20という随喜の企画が掲載されとる。
ふむふむ、
なかなか納得のセレクトじゃわい。
「ヴェラクルス」
ゲーリー・クーパーvsバート・ランカスター
とか、
「ヒート」
ロバート・デニーロvsアルパチーノ
とかね。
ぜいたく言わせてもらえれば、
「ドノバン珊瑚礁」(J・フォード)も入れて欲しかった。
なんせ、
ジョン・ウェインvsリー・マーヴィンの楽しくも凄絶な殴り合いを拝観できるのだから。
それにしても、ベスト20のうち、
「北国の帝王」
リー・マーヴィンvsアーネスト・ボーグナイン
を筆頭に、
「ブラック・エース」
リー・マーヴィンvsジーンハックマン
「太平洋の地獄」
リー・マーヴィンvs三船敏郎
と、
崇拝しているリー様の出演作の多いことよ、嬉しくちびりそうだぜ。
そうか、
リー様は、対決を宿命づけられた男だったのである。カッコええのぉ。
そんなリー様、いろんな強敵を相手にしてきたわけだが、
やっぱし、
「北国の帝王」でまさしく死闘を繰り広げた、
アーネスト・ボーグナインのサイコバイオレンス車掌こそ、
最強の敵だったと俺は確信している。
話は飛ぶけどさ、
やはり列車ものの映画の名作、
あの「オリエント急行殺人事件」でさ、
謎解きシーンをバッサリとカットして、
代わりに、
「北国の帝王」のボーグナイン車掌のシーンをつないだら、
もっと納得のいく解決になったと思う。
殺されたのリチャード・ウイドマークだし、
十二箇所も傷がある凄惨な死体だったし、
絶対、犯人、
ボーグナイン車掌の方が、らしい、ってば、ね。
晩飯。牡蠣ソテーの手巻き寿司。田舎汁=野菜たっぷりの味噌汁。
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