本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
■ 2月22日(日)・2009
February 22, 2009 10:24 AM
ラーメン界において、巨神兵のごとき威容を誇るのは、
「ラーメン二郎」。
これはラーメンではなく二郎という食べ物である、
とまで評された異形の存在は、
もはや都市伝説の域に達している。
周知の通り、
その味は人を選ぶが、麻薬G麺出動の中毒性があり、
フォルムはディープインパクト、
そして、なんたって、
ボリュームがとてつもなくワイルド椀ズだ。
俺なんぞは、初めて接した時、完食できるかと一瞬、怖気づいたほどだった。
最近、暖簾分けされた支店も多いようで、
わが町でも、
名前こそ違えど、れっきとした系列店の、
ラーメン「大」が繁盛している。
もちろん黄色い看板。
で、昼下がり、買い物の帰路、
ふと、ガラス戸越しに、その「大」の店内を覗いたら、
カウンター席に、
四、五歳くらいの幼い女の子がちょこんと座ってる。
テーブルには、野菜がピラミッド状に盛られたラーメン。
ふむふむ、トッピングは、野菜多目をオーダーしたんだな。
で、でも、こんな幼い女の子が・・・。
んん、よく見たら、隣に若いお母さんがいたよ。
ああっ、そうか、二人で一つの丼ね。
なるほど、
これほどのボリューム、母と幼い娘の二人なら、一杯で充分だよな。
六百円。かなりリーズナブルじゃないか。
それにしても、
女の子の実に屈託の無い笑顔。
このラーメンの巨神兵を前にして、まったくもって悠然とした態度。
嬉しそうに、割箸を野菜のピラミッドに刺し入れてる。
かなり馴れてるよ。
しかし、繰り返すけど、ホント、
かようなご幼少にして、「ラーメン二郎」とは・・・。
素人じゃない。
着実に、ギャル曽根ロードを歩んでいるねっ!
晩飯。コーンクリームシチュー、ブロッコリーサラダを作ってもらう。
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