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■ 2月23日(月)・2009
February 23, 2009 6:44 PM


 アカデミー賞授賞式の中継を観る。
いやはや、快挙快挙、バンザイですね!
「おくりびと」
外国映画賞の栄冠。


その受賞発表の
すぐ次の式典プログラムが、
昨年、物故された映画人たちを弔い、生前の功績を称えるセレモニー。
そう、ハリウッド全体がまさしく
「おくりびと」
となるひととき。
何というタイミングと展開!


これ、映画の神様が仕組んだ演出なのか、
それとも、
進行シナリオの作成の段階で、
「もしや」という可能性を考えた運営スタッフの英断なのか、
いずれにせよ実に心憎い。
素直に感銘を受けた。


物故者たちを映すスクリーンのラストを締めくくったのはポール・ニューマン、
その笑顔も嬉しそうだった。
しかも「スティング」のゴンドーフ役、
ほら、仕掛けをキメた時に、鼻の脇を人差し指でこすって、ニヤッ、あの笑顔ね。


感銘と言うかインパクトを突きつけてきたのが、
ソフィア・ローレン。
主演女優賞の発表のプレゼンターの一人なんだけど、
そのたたずまい、圧殺的なまでの迫力。
ああ、ソフィア様、お許しを、って感じ。


な、なんで、
ずーっと、ずーっと、右の腰に手を当てたままなのさ。
怖いっすよ。
喋ってると激しく説教いや恫喝してるみたいだし。


で、ソフィア様は壇上から
あのメリル・ストリープを紹介するんだけど、
「あなたは既に十五回もノミネートされ、二度、受賞しています」
と賞賛の言葉が、
「だから、今回はいいでしょっ!」
って凄んでるみたいだったよ。
確実に、メリル・ストリープ、ちびってたと思う。


あと、多くの人が思ったであろうこと。
主演男優賞。
ミッキー・ロークに取らせて、
スリリングかつデンジャーな受賞スピーチ、
すっごく見たかったね。


 晩飯。石狩鍋。アジの刺身。



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