本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
晩飯食べながら、酒飲みながら、
WOWOWでオンエア(再放送)されていた、
桑田圭祐「昭和八十三年度! ひとり紅白歌合戦」
を観賞す。
1960年代から現代まで、紅白で歌われた(歌われそうな)珠玉の名曲、
計61曲を、
桑田ひとりが、
ちゃんと紅白に分かれて、
歌いきる、というステージ。
昭和歌謡フリークの俺にはたまらなくゴージャスなショーだっ。
「サントワ・マミー」(越路吹雪)から始まり、
「君だけに愛を」(ザ・タイガース)や、「恋の季節」(ピンキーとキラーズ)や、
「ブルー・シャトー」(ジャッキー吉川とブルーコメッツ)
「真っ赤な太陽」(美空ひばり)
ううううう、早くも脳髄が射精しそう!
さらに、
「五番街のマリー」(ペドロ&カプリシャス)が胸元をえぐり、
「時代」(中島みゆき)、「空に太陽がある限り」(にしきのあきら)、
「終着駅」(奥村チヨ)、「さらば恋人」(堺正明)、
ワワワワワーーー
「長崎は今日も雨だった」(内山田洋とクールファイブ)
ワワワワワーーーーー
さらにさらに、
「スーダラ節」「ハイそれまでヨ」(ハナ肇とクレイジーキャッツ)
「恋のフーガ」「恋のバカンス」(ザ・ピーナッツ)
と畳みかけ、
大好きな「襟裳岬」(森進一)を不意打ちされ、クラクラし、
そして、
「舟歌」(八代亜紀)、
この桑田バージョンは絶品!
思わず、慌てて酒をレンジで温め、
ぬるめの燗をすすり、あぶったイカが無いので塩辛を舐めたね。
「少女A」(中森明菜)、「狙い撃ち」(山本リンダ)、
「愚か者」(近藤真彦)←原曲を完全に凌駕しちゃって、おお、これってこんな名曲だったのかと感服、当時のマッチにはバーが高すぎたようだと同情
「情熱の嵐」(西城秀樹)←♪君が望むならー、「ヒデキ!」と客席、ナイス!
そして、白眉は、
「渚のシンドバッド」(ピンクレディー)
「勝手にしやがれ」(沢田研二)
と連結させ、
そう、「勝手にシンドバッド」のブリッジを完成、
思わず拍手しちまったさ!
「ラブ・イズ・オーヴァー」(欧陽菲菲)
「また逢う日まで」(尾崎清彦)
などで容赦なくハートを恫喝しながら、
いよいよトリへ、
紅組は、
「魅せられて」(ジュディ・オング)
しっかり女装して、あの衣装、そして巨大化し小林幸子もパロってしまう危険技。
そして、大トリは、
白組から、
和田アキオ
和田アキオ、である。
「あの鐘を鳴らすのはあなた」
を熱唱するのであった!
おい、業界的に大丈夫かっ、て、
ああ、もちろん予め了解は得ているわな、ふむふむ、
と安心も束の間、
最後にいきなり、
白組! 男!
と強調すべく、
マイクを股間にあてがい、屹立させるパフォーマンス!
NHKと、和田アキ子ドン(首領)に喧嘩上等!!!
例の桑田節の歌唱で、
♪あの金棒、鳴らすのは穴だーっ
と聞こえた気がしたのは、幻聴だろうか?
いやはや、
至福の三時間
桑田圭祐の見世物師の才にひたすら感服するのみであった。
ありがとう!
晩飯。牡蠣ソテーの寿司(これ、俺のオリジナル。あまりに美味かったので、近々、レシピを記す。首洗って待っとけ)。
ヒラメのエンガワ。田舎汁(野菜たっぷりの味噌汁を丼で)。
http://www.kurenaimon.com/mt/mt-tb.cgi/7113