本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
当探偵小説事務所のオフィス(兼住居)に、
宝島社の「VOW」
が取材にいらっしゃった。
おお、ついに、
「バカミス・VOW」が出るのか!?
・・・というわけでなく、
まあ、ちょっと近いといえば近いのだが、
ヘンな新聞(トンデモ・ニュース)「VOW」
が近々、刊行されるのである。
知ってる人は知ってると思うが(←当たりめえだな)、
俺は、珍事件などのトンデモ・ニュースの愛好家で、
新聞や雑誌(ここ数年はネット上)の記事を集めては、
スクラップブックにして、
毎年、トップ10を本能と欲望のままに決定し、
それを年賀状に掲載して、
相手の気持ちも一切拘泥せず、
300人以上もの方々に送りつけているのだ。
そんな不幸の手紙のような年賀状は、
宝島社さんで日頃お世話になっている編集・I倉さんの元にも届いていて、
それを、
同社の「VOW」編集部さんが目に留めてくださったというわけである。
で、同編集部のM田さんが当オフィスまでわざわざ取材に足を運んでくださった。
実際の新聞の切抜きを御覧になりたいとのこと。
しかーし、不精な俺は、
スクラップブックは作っているのだが、未整理のものがほとんどで
記事は玉石混交、
どこに、ベスト級のブツがあるかは不明。
だが、編集のM田さん、
果敢にも、当オフィスの危険領域に突撃し、
人跡未踏の密林のような資料ボックスを渉猟、
鋭い直感と論理的な探索活動、そして不屈の執念により、
ついに、
長年行方不明だった切抜きの数々を発掘することに成功したのだった。
思わず、俺、歓喜の声をあげたよ。
こんなところにあったのかー!盲点だったー!
って、自宅なのにさ。
それらのお宝(?)をバッグに詰め混み、
夕暮れの西荻を去りゆくM田さんの背中に、
インディ・ジョーンズ博士の、
川口浩探検隊長の、
後ろ姿を
見たのは言うまでもない。
果たして、
どんな記事が、切抜きが、掲載されるのか?
ヘンな新聞(トンデモ・ニュース)「VOW」の刊行をお楽しみに。
ついでに、俺も、十数年前(1996~98)のちょいと気になる記事を再発見できたので、
ほんの一部をここに。
「クマ肉で61人が食中毒」(シベリア)
「強盗が逃走中、心臓停止で急死」(愛知県)
「双子の姉に成り代わろうとして、殺人未遂。妹、逮捕」(ロサンゼルス)
「夜勤が面倒になり、婦長が患者18人を殺害」(エジプト)
「旅客機(136人乗り)2機を密輸」(中国)
「ドイツで、寿司の女体盛り、予約一杯。女性団体が猛抗議」(ドイツ)
「男子大学生が短銃で教授を脅し、成績[A]をよこせ」(メリーランド大)
「車上狙いの強盗が、警察車輌に忍び込み、逮捕」(長野県)
「子供たちが頭蓋骨でサッカー」(ベルギー)
と、まあ、そんなこんないろいろありました。
これからも精進に努め、社会正義のために尽力します。
晩飯。ギョーザ。半ラーメン。
中華屋のランチのよう。でも、たまにやると、これがなかなかいいんだな。
http://www.kurenaimon.com/mt/mt-tb.cgi/7163