本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
うぉぉぉぉーーー!
雛祭りじゃぁぁぁぁーーーー!
って、男の俺が何で興奮しているかっていうと、
毎年、この日には、
大好きな
ちらし寿司
をたっぷり作って、食いまくると決めてるからなのだ。
しかーも、昨年は都合が悪くて、作れず食えずの無念を喫したので、
その分、
今回は、気合と欲望がフルスロットルなのである。
ちらし寿司に向けて
すべての生活が、もう朝から始まってる。
6時半に起きて、7時前に番犬ハチ君の散歩。
いつもより早いので、
ハチ君、わけ解らず興奮するが、まあ仕方ない。却って喜んでるし。
8時にはデスクに向かって仕事開始。
何もかも早め早めの前倒しなのだ。
これも、ちらし寿司のため。
昼に、軽ーく、ホントに軽ーく蕎麦をすすり(夜時の空腹への伏線)、
雪が降る前に、そくそくと買物をすます。
夕刻の6時には仕事を無理矢理クローズし、
番犬ハチ君とみぞれ混じりの雨の中を散歩。
帰宅して、ハチ君をタオルでしっかり拭いて、暖かくしてやる。
よっしゃー、これですべての前戯は終了だ。
ここからがズコズコの本番だ!
午後7時、
いよいよ、ちらし寿司の調理に取り掛かる。
具材をあれこれと準備。
シイタケ(干しシイタケを水で戻し、麺つゆで煮付け)
レンコン(薄切りにして、酢と砂糖でコブ〆、ユズも振る)
エビ(塩茹で)
卵(砂糖入りの溶き卵をマーガリンで薄焼きにして、短冊切り)
アナゴ(市販の蒲焼に酒を振り、コンロであぶり、焦げ目を軽く)
イクラ(魚屋の塩漬けのをそのまま)
ミョウガ
オオバ
焼き海苔
こうやって、ようやく揃った綺羅星のごとき具材を、
桶盛り三合の酢飯に、
混ぜたり、まぶしたり、なるべく華やかにしつらえる。
出来たのがコレだ。
ん、外はみぞれまじりの雪。
暖かいものが欲しいって?
へへへへ、
ちゃーんと、用意してまっせ。
雛祭りといえば、女の子のセックスいや節句、
必ず、ハマグリは付き物でしょ。
この日、魚屋はもうハマグリだらけなんだから、ホント。
で、用意したのが、
出汁、醤油、味醂、塩のつゆを鍋に張り、
水菜と、あぶった油揚げを添えて、
午後9時、完成。
さあ、あとはひたすら食うべし。
朝からの労がすべて報われるに充分の醍醐味だ。
具のいろんな味が次々と舌に襲い掛かり、おもしろいやら美味しいやら。
そう、ちらし寿司は、おもしろ美味しい、なのである。
やめられん、止められん、
うーん、食い過ぎた、ぜ。
まだ、半分残ってるし。
今夜も食うぞ!
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