本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
普段は寝ている時間だけど、
頑張って、0時過ぎても起きてた!(←子供かよっ)
2日、午前0時10分からオンエアの、NHKの新ドラマ、
「探偵Xからの挑戦状」
を観賞したのだった。
八人のミステリ作家が短編原作を寄稿しており、
今回、トップを飾ったのが、
辻真先さんの「DMがいっぱい」
ドラマのナビゲーターを務める竹中直人さんが、
「さっすが、ツジちゃーん!」
と絶叫、
その通り! 素晴らしい出来栄えでありました。
(あ、でも、俺の立場からは、「ツジちゃーん」なんて呼べないっす。
「さすがでございます、ツジ先生!」です、はい)
ナビゲーターはもう一人、谷村美月ちゃん、可愛かったなぁ。
ドラマの殺人事件に対して、クッションの効果となって、
観ているこちらの気分をいいカンジにほぐしてくれる。
竹中さんのコメディリリーフは濃い目、もちろん、これは確信犯。
そう、本格ミステリの生来持っている虚構性を、
OKにしてしまう援護射撃の役割を担ってくれているのだ。
この竹中&谷月コンビのナビゲーターは、大正解であった。
スタッフ&キャストも、辻真先ワールドのユーモア感覚を具象化していて、
とても心地よい。
特に、美術スタッフの仕事の充実ぶりにすこぶる感心した。
色彩感覚が豊かで、
現場のバックに思いっきり赤を強調するカットなど嬉しくなってしまう。
来週も楽しみだ!
冒頭には、八人の作家が紹介される。
皆さん、ちゃんと、それらしい写真を用意してるのが可笑しくなってしまう、そのまま遺影に使えるくらい(←おいおい)、もちろん、俺も含めて。
ああ、新たに撮り直しておいてよかった(家内に感謝)。
加えて、八人それぞれにキャッチコピーが付されている。
これが実に気が効いているのだ。
次の通り。
「過激な仕事人」辻真先
「絡み合う伏線とロジック」白峰良介
「軽妙な会話のトリッカー」黒崎緑
「虚と実をあやつる指揮者」芦辺拓
「大胆にして緻密」井上夢人
「異次元ミステリの奇才」山口雅也
「その仕掛けはまさにマジック」折原一
で、俺は、
「奇想天外な笑いと狂気」霞流一
やったね!
激しく嬉しいぜ!
なんせ、「狂気」、だよ!
そうか、NHKの放送コードだと、キチガイはもちろん駄目だけど、
狂気、は許容範囲なんだ。
しかも、
正鵠を射ているし!
「バカミステリとは狂気である」
と、バッドファーザー(バカミス・ゴッドファーザー)の
小山正氏が断言しているのだから。
NHK、エライ、解っているよ!
固いイメージがあったけど、NHK、実に柔軟じゃないか。
そして、俺の寄稿とは、
これ、すなわち、
NHK(日本放送協会)は、
狂人
を起用したということになる。
ホント、柔軟すぎるぜ、もう、ほとんど達観と解脱の境地だ。
ますます、このシリーズ楽しみになってきたよ。
今、狂人にやさしいNHKから目が離せない!
受信料、払っててよかった!
夜は「戎(えびす)」北口店で一杯。葉タマネギの辛し和え、春の味覚。
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