本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
■ 2月21日(日)・2010
February 21, 2010 9:09 AM
家も築十年を過ぎると、
いろんなところにガタがくる。
一昨年は壁面のヒビ、
去年は暖房と風呂の故障、
を直してもらい、
そして、
本日は、
トイレの修繕ときたもんだ。
で、二人の職人さんが
朝からかかりっきりで、工事する。
その一人、若い方の職人さんなんだけど、
すぐに、
ゼエゼエ
と息を切らして、とても苦しそう。
そういう呼吸のクセなのか、
もしや、病気なのか、
あるいは単なる虚弱体質なのか?
短い階段をちょっと上り下りするだけで、
ゼエゼエゼエ・・・
お、おい、大丈夫か。
もう一人、親方の方が、ずっと年上なのにまったく元気である。
しかも、その苦しそうな弟子をかばうように、
大変そうな仕事部分は、自ら受け持ってるし。
十五分おきくらいに、
ゼエゼエゼエゼエ・・・
が聞こえてくる。
今にも喀血するんじゃないかと気が気じゃない。
折りしも、俺は、この日、
朝から晩まで、
確定申告に取り組んでいる。
一年間ためこんだ領収証の山と格闘しながら、
少しでも還付金を取り戻そうと懸命。
ビンボー作家にとって、半端じゃなく必死の時なのである。
ドアの向こうからは、
ゼエゼエゼエゼエゼエ・・・。
税税税税税・・・
に聞こえるんだよ。
映画だったら、秀抜な効果音だね。
税務署と戦っている臨場感が
俺の中で沸々と湧き上がってくるのであった。
ゼエゼエゼエゼエゼエ・・・・・・
・・・あっ、聞こえなくなった。
晩飯。豚肉の甘辛煮、冷奴、レンコン餅、キューリ・玉葱・油揚げのサラダなど、居酒屋風メニューをあつらえてもらう。
[ このエントリーのトラックバックURL]
http://www.kurenaimon.com/mt/mt-tb.cgi/8811
http://www.kurenaimon.com/mt/mt-tb.cgi/8811