本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]

ああ、何を記そうとしていたのか
忘れちゃったので、
別の事をあれこれ考えてたら、
ようやく思い出したよ。
その前に、
せっかくなので、
あれこれ考えていたこと、ちょっと書いておく。
いま、作家とか評論家とか翻訳家とか
文筆業に就いている人たちが
小学校の頃、
国語の成績が良かったとは限らない、とよく聞く。
卑近過ぎる例だと、
自分、
5段階評価で、たいてい、「3」だった。
漢字テストなんか苦手中の苦手、
いわゆる赤点のレベル。
作文はどうかと言えば、
これも、大したことない。
ひどい、とは言わないが、
大したことない。
普通、か、中の下。
下の下
に至らなかったのは、
まあ、妙なこだわり、があったからかもしれない。
作文になると、
どこか、自分のお気に入りの言動や事象を
嬉々として執拗に描き込むクセがあった。
お世辞にも上手いわけじゃない。
ただ、ただ、一点豪華、
いや、
豪華ではなく、
業(ごう)かのように、
ひたすらにしつこくこだわっていたのだ。
薄い記憶を辿ると、
たとえば、
風呂をテーマにした作文(既に、風呂、こだわりだ)。
湯船の中で放屁し、その泡の大きさや数、上昇の光景、音、匂いなど
もう細部にわたって、これでもかと描き込み、
四百字詰め原稿用紙一枚ほとんどいっぱいに、それだけ。
また、身体をタオルでこすった際に、出て来た垢、
そのビジョンを徹底的に筆で追う。
そして、クラス全員の前で朗読すると、
ガキんちょたちはウケてくれて、
先生はすこぶる嫌な顔をする。
もう、それが嬉しくて仕方なかったのだ。
そんなだから、
国語の成績は
たいてい、3。
と、ここらへんを思っていたら、
いきなり
ようやく何を書こうとしていたか、思い出したんだよ。
いきなり、大きく飛躍して、
オリンピックのこと。
ああ、今、ここらへんで飽きたから、
また明日ね。(こんなだから、「3」だったんだよっ)
晩飯。チゲ鍋、仕上げに餅。タコブツ。
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