本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]

■ 11月2日(土)・2013
November 2, 2013 10:57 AM
と、ある小さなスーパーにて。
ちょいとスリリングな光景を見た。
初老のオバチャン客が
同い年くらいのレジのオバチャン店員と
交わしていた会話。
客「こないだ、あの棚にあった栗饅頭(みたいな菓子らしい)、もう無いの?」
店「ああ、売り切れてるわねえ」
客「そうかあ」
と、すこぶる残念そう。
店「仕入れておくように言っておくわ」
客「ああ、見たかっただけだから」
店「えっ?」
客「美味しかったからさ、近所の人たちに配ったのよ」
店「ああ、そうなの」
客「賞味期限、大丈夫かしら?」
店「・・・・・・うーん?」
客「二週間くらいに前に買ったでしょ。あれって、どれくらいもつのかしら。
袋を捨てちゃってさ、賞味期限の目安、わかんないのよ。だから見に来たの」
店員が念の為、棚に歩み寄って、探すが、
店「やっぱり、売り切れてるわねえ」
客「あれさ、中身、アンコだから、もつわよねえ」
(いやあ、アンコって、あんましもたないのでは?と俺は思うが)
店員は宙を見つめ、記憶を辿っている様子。数秒で大きく頷き、
店「ああ、たしか、大丈夫よ」
(うろ覚えの賞味期限が根拠だぞっ)
客「そうよねえ、大丈夫よねえ」
店「うん、大丈夫、大丈夫」
客「ねえ」
店「ええ」
ニコやかに笑い合って、もう、次の話題に。
まあ、どうあれ、
ご近所さん達の身に
何らかの結果が現れるだろう。
晩飯。深川鍋、汁かけ飯。カツオ刺身。
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