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■ 12月18日(水)・2013
December 18, 2013 10:28 AM


師走と言えば、出版界では、
やはり、
年末進行!


前倒しの締切りに
きっちりと対応して、
期日に原稿を収めたぜ!


そして、
先方の編集さんも、
三遊間ゴロの二塁一塁併殺の華麗なるダブルプレイのごとく
素早くゲラを送ってきてくれた。
おお、あ・うん、の呼吸の心地よさよ!


なのに、なのに、
人間はちゃんとやってるのに、
機械ときたら、
やっぱし、電気は読めても、空気は読めんのか、
あ・うん、を止めやがる。


うちのFAX、
ゲラをプリントアウトしない。


あああああ、わざわざ、
この年の瀬の切羽詰った瀬戸際で、
インクリボンが切れてやんの!


ゲラの紙が出てこないわけだ。
オーマイゴッド!
俺の紙よ!


折角なので、
ファックスに向かって叫んでやりましたよ「ファックユー!」


しかし、すぐに頭を切り替えると、
もしかしたら、
って、解決策を思いついたのである。


インクリボンは、
カーボン紙みたいなものを丸めた構造。
つまり、
印字部分のインクしか使われていないはず。
他の部分は真っ黒のまま、インクがまだ貼り付いているはずだ。


よしっ、
インクリボンを巻き戻せば、
どうにかなるんじゃないか。
で、
俺は、ファクシミリの蓋を開け、
インクリボンのロールを逆に巻き返した。


そして、いざ、プリントボタンをオン!


いやあ、
出てきましたよ。
印刷されたゲラの紙が。


し、し、しかし、
まるで頭の悪い出題者が作った
クロスワードパズルみたいに、


中途半端に文字が抜けてる。
さながら、失敗した暗号のよう。


そう、リボンのインクが残っていない箇所だ。


ああ、
こんなものでゲラを戻したら、
絶対に
先方は混乱するし、こっちの頭を疑うだろう。
くそ忙しい年末に、こんな暗号文を送ってくる、
とうとう霞流一が今度こそホントに発狂したって。


はい、おとなしく、
取り換え用のインクリボンを購入することにして、リボーン!

 

 

 

 


 晩飯。寄せ鍋、仕上げはうどん。ナカオチ。


 



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