本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
■ 1月23日(木)・2014
January 23, 2014 10:21 AM
「日々雑感」三題
その一。
午前中、いつもの心療内科へ。
月に一度のメンテ。
待合室で順番待ちしていたら、
診察室のドアが開き、
老夫婦が出て来た。
爺さんが婆さんの車椅子を押している。
爺さんは声がやたら大きくて、
「よっしゃ、これでいいだろ!」
とか、妙にハイテンション。
婆さんの方は
しんみりとうなだれている。
躁鬱の患者さん?
爺さんが躁、婆さんが鬱、
をそれぞれ担当、
って、夫婦漫才じゃねえって。
その二。
夜道を歩いていたら、
上機嫌に酔った十人くらいの男女とすれ違った。
ちょっと遅い新年宴会の帰りらしい。
俺、さらに歩いていると、
足元に何か落ちているのを見つける。
ネクタイだった。
ああ、
さっきの新年宴会帰りの誰かさんだろう。
この人、
今年はたぶんダメだね。
その三。
夜、久しぶりに「戎(えびす)」北口店で一杯。
カウンターの隣席は
外人のお客さんだった。
その外人さん、
ナマってはいるけど、かなり日本語が達者。
まあ、居酒屋で悠然と一人で呑んでるくらいだからね。
ん、と思ったら、
俺は、フライドチキンを齧りながら、ハイボールを飲んでいる。
外人さんは、小鯵をつっつきながら、芋焼酎を味わっている。
何か逆だろ。
これで勘定の際に、
外人さんが「お愛想」なんて言ったら、
ちょいとイラッとしそうな俺。
いざ、その時、
外人さん、財布を取り出しながら、
言ったのが、
「お会計」
でした。
ホッとしながら、
ちっぽけな自分を恥じる俺であった。
あ、俺は、
「お愛想」でなく、「お勘定」である。どうでもいいわい!
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