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■ 2月26日(水)・2014
February 26, 2014 10:12 AM


花屋
の前で止まり、
自転車をおりて、しゃがみこんだ。


うわっ、安い!


と、おっきな声で独り言を放つ、
それくらい御機嫌な
セールをやっていたよ。


路上に無造作に置かれた
小さなプラスティックの鉢の花、あれこれ。
正直告白すれば、俺、花の名前、あんまり知らん。
それに
鉢に名札も付けられておらん、それくらい放胆なセールってこと。


まあ、名前なんぞ、自分で付けりゃいいし(?!)、
とにかく、


どれでも
好きなもの五つで、
まとめて、300円なんですよ、お客さん!


んなわけで、
俺、ブツブツ言いながら、
じっと路上にしゃがみこんだまま
夢中になって、選んでいた


ら、そしたら、
振り返れば、
いつのまに、
道行く人々が立ち止って、群れになって、花々を見つめているじゃないか。


何か、俺、
昔のドラマや映画であったような、
ほら、「おおっ、この万年筆、安い! 家族の分も買ってやらなきゃ!」みたいな、


露天商のサクラの客になった気分だった。


おお、サクラ、花屋、合ってて気持ちいいぜ。


んで、
俺、折角のサクラをまっとうすべく
五つ選んで、300円で買ったよ。


あ、花屋のオヤジに、
ちゃんと花の名前、聞いて、メモしておいたぜ。

 

01402261.JPG

 

でも、
いちいちメモ見るのメンドーだし、
何やら長い名前で覚えにくかったので、
まとめて、ここじゃ、
モモクロとか、ドリフとか、クールファイブって呼んでおく。

 

 

 


 晩飯。塩ブリのちり鍋。アジ刺身。


 



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