酔狂に猛走する、ユーモア本格ミステリの傾き者、推理作家・霞流一の公式サイト、「探偵小説事務所」へようこそ!



■ 2月27日(木)・2014
February 27, 2014 10:08 AM


そろそろ、
アカデミー賞の季節だね。


昨年度だったか、
監督賞などいろいろ受賞した
「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
って、
シリーズ化しないのかね?


実は俺、未見なんだけど
すごく評判いいみたいだからさ。


どんなシリーズ
にしてほしいかと言えば、


毎回、動物が変わる。


トラの次はもっとパワーアップして


ライオン


その次は



そんなふうに、
ワニとか、アナコンダとか、サメとか、


さまざまな猛獣たちとボートで漂流して、
毎回、
少年は危機に見舞われるのだ。


さらには、
エイリアンや、ゾンビ、ストーカー、「北国の帝王」の車掌などと漂流し、
ジャンルを超えて、
ますます絶好調。


もはや、ヒットシリーズとして定着だね。
んで、
ついに、シリーズ映画の最多記録として
「男はつらいよ」を抜き、
ギネスに認定されたら、


トラが寅さんを食った!


なんて、見出しが
各メディアを飾るんだろうな。


そして、ギネス記録の
記念作品は


「ライフ・オブ・パイ/寅さんと漂流した227日」


CGで寅さんが出演。


大海原を漂流しながら、
寅さんは、少年に、
失恋のグチを延々と聞かせたり、
ボート上でテキヤを開いて品を売りつけたり、
説教したり、
借金の無心をしたり、等々


少年は苦境に追い込まれてゆく。


また、少年が食料調達で、タコを釣ると、
寅さんはいちいち
「よっ、タコ社長、よっ、労働者諸君」
と神経を逆撫でするような発言を繰り返し、


また、激しい海流に見舞われ、
恐怖のあまり失禁すれば、
「ちゃらちゃら流れる御茶ノ水、粋なネエチャン、立ちションベン」
と誤魔化したり、


少年は
精神的にも追い詰められてゆく。


そして、少年がついに限界に達して
「もう、ボートをおりてください!」
と絶叫すると、


「それを言っちゃ、おしめぇよ」


さらりと流す寅さんなのであった。


少年こそ「男はつらいよ」。

 


 晩飯。ポトフ風鍋、仕上げはスイトン。味噌漬け豆腐、日本酒にベストマッチなり。


 



 [ このエントリーのトラックバックURL]
http://www.kurenaimon.com/mt/mt-tb.cgi/8017